「仮面ライダーカブト」

 今週一番面白かったのは、間違いなくアバンタイトル

 暗い地下の実験場、そこにある特別室に入っていく一人の男とそれを見守る男、特別室の中でガタックゼクターにボコボコにされる男、重傷を負って飛び出る男、それを長官に報告する男、アブラハムの話を引く長官、そして映し出される加賀美に被さる三島の台詞。

「つまり、ご子息さえも被験者として差し出す覚悟がある、と……?」

うひぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!!

 そんなわけで、久々にテンションの上がるアバンタイトルだったんですけど、内容の方は次回予告で自分が期待してたものと若干違っていて、ちょっと拍子抜け。まぁ、勝手な想像してる僕が悪いんですけど。

 どういう期待をしていたかというと、「ワームの巣窟となった工場で、子供を助けようとする加賀美」という設定から、てっきり「脱出劇」として描かれるもんだと思ってたんです。その最終段階として「ガタックゼクター」が来るもんだと。

 でも、実際は侵入・脱出とも意外と簡単に(ザビーの力は借りましたが)果たされ、結局救出は「出戻りで」という話でした。確かに理には適ってる(ガタックゼクターに向かう動機としては妥当)とは思いますけど、やっぱり「必ず助けを連れて戻ってくる!」という台詞には何か釈然としないものを感じてしまうのですよね。やはりそこは、将来ヒーローになる者としてもっとカッコイイこと言って欲しかったなー。

 ただ、その加賀美をガタックへ導く三島の悪魔の囁きは最高。「田所君は優しいねぇ」「最強のライダー……」「ひとりで突入できるぐらい……」とネチネチと非常に根性悪い感じ。良いね、素晴らしいね。岬にも「君の部下は単純で実に扱いやすい……」とでも嫌味一発決めてくれたらもっと最高。

 天道と神代の話は、今後どういう風に伏線にするのかちょっとよく分からないので様子見。まさかひよりにメイド服着せたいだけってこともないだろうしね。しかし、神代自身の伏線はまだ活かさないんだな……。最後の天道はカッコよかったけど。

 来週はガタック登場。どういう経緯でなるか分からないけれど、取り敢えず「特訓」では無さそうなのが残念。まぁしょうがないか。あとは、今週殆ど無かったアクション面でも楽しませてくれ!!