「仮面ライダーカブト」

 この間の「 TBS 感謝祭」で「全てに於いて頂点に立つ男」こと神代がホントに何かで頂点に立ったというのはホントですか。

 その神代は、相変わらず加賀美……もといカ・ガーミに「お風呂入ろう!」と言い出したりと良い味出しまくりで笑かして頂きましたが、副官の方は……。まだ登場から間もなくて慣れてない(神代も最初嫌だったし)ってのもあるんでしょうけど、あの喋り方、立ち振る舞い、なんかもう狙いが分かり易すぎでなんか素直に観られないんだよなぁ……。要は、なんかあざとい。

 ま、先週の恐るべき声の張りの無さでシーンを台無しにしてたのと比べれば、「手ぶらって気持ち良い!」とあの天道を慌てさせたり、思いっきりライダーキックかましてそのまま後頭部を地面に強打したり(あれホントに本人? だったら尊敬するわー)、「本来の持ち味」は出てて魅力的だったとは思うけど。

 その副官に対して、影山の方は一周回って魅力的に大活躍。天道に媚びへつらう姿や副官と喧嘩する姿、加賀美に「友達になってくれよ」とすがる恐るべき滑稽さは素直に笑えたし、間宮にそそのかされて叫びながらシャドウを撃ちまくる姿、シャドウに、そしてワームにボッコボコにされる姿はちゃんと鬼気迫っていたし、矢車登場、パンチホッパー変身までの盛り上げをしっかり演出していました。

 相変わらず、こんなとこでこんな感じで「ホッパー」を使う無神経さはムカつくけど、その盛り上がりだけは素直に拍手。

 あと、今週は画的に大満足。加賀美の生身アクションの後のジャンピング変身、矢車の生身でのキックの嵐と生身・変身後共に充実したアクションシーン。個人的に一番ツボだったのは、カブトのネイティブ守りながらの戦闘。少しずつ後退しながらもワームを退け、そして階段を上っていく姿は、かつてのショッカー戦闘員を蹴散らす仮面ライダーを彷彿とさせて自然と燃えましたよ。

 惜しむらくは、肝心のハイパーカブトがあまりにも圧倒的で楽しむ部分が無いということか。困ったらタイムスリップだしなぁ……どう処理すんだろ。

 来週はサソードと戦う神代、倒れる天道など気になる場面満載で楽しみなんですけど、「やっぱりダブルホッパ−は敵なのね……」とげんなり。天道と認め合った矢車は、どこへ行ってしまったんだ……良いキャラだったのになぁ、あの頃の矢車……はぁ。