(新)「小早川伸木の恋」

 このタイトルを最初聞いたとき、「天才柳沢教授の生活」みたいな、コメディチックな話なんだろうなぁと思っていて、出演者も唐沢寿明さんに谷原章介さん、そして大泉洋と来ればさぞ面白いコメディに……という楽しみ方をしていたのですが、「原作:紫門ふみ」の時点で気付くべきだった。そんな内容なわけないってことに。

 こういうドラマは、完全に僕の守備範囲外なので、普段なら絶対に観ないし観ても何が面白いんだかさっぱり分からない。故に、今回の話がどうだったかは僕には判定不能。冒頭の片瀬奈々のギャグにしか見えない暴れ方は面白かったけれど、すぐさまそれも笑えなくなるし。基本的な内容も、タイトルのほのぼのさに相反して、ギスギスしてドロドロして寒々としていて、「それを早く言ってくれ」という感じ。まぁ、勝手に観てるんだけど。

 勿論唐沢さん始め、みんなベテランばかりなので演技は上手いし、だからこそそれなりに見入るし、その中にポンと居る大泉も頑張ってるとは思う。「折角大泉を起用してるのに、そんな普通の役なのか」とは思うけども。

 ただなぁ……これはドラマの質云々ではなくて、僕個人の嗜好としてこういう内容は苦手だ。例えば、大泉が 1 シーンでも良いから笑い所を担当していたり、唐沢さんが最後「ひとりぼっちだ……」と気付く前に、一カ所でも「そうじゃないシーン」があったりすれば大分違うんだけれど、徹頭徹尾ひとりぼっちでしょ。そういう、「適度が軽さ」が無いとちょっと辛い……感性がガキなもんで。

 どうしようかなぁ、これ……大泉と紺野まひるさん目当てに観続けるのも辛そうだしなぁ……原作知ってる方、この後に明るい展開とかありますか? 取り敢えず、来週は観てみよう……。