「ウルトラマンマックス」

 「ある日、空から怪獣が」っていうプロットの軽さに相応しい、とても軽い回で好印象。そんな中でも、いつもは単なるヤラレ役に収まってるDASHが色々と作戦を立てて試行錯誤している様子もあって、よく出来た回。

 ただ、数々のコメディチックな演出は、揃いも揃って鼻につくものばっかりだったのが残念。あんな余計な演出しなくても、漂流してる怪獣相手にワイヤーかけたり耳栓したりとか、そういうのだけで十分コメディ成立してるのにな。ああいう演出しないと不安なのか。取り敢えず、隊長が白髪になったりとか、長官が落ち込んだりとか、要らんだろう。

 「怪獣が重くて持ち上がらない」っていうネタは初代ウルトラマンにもあって、そっちでは確か、最後は粉砕しちゃうんだけど、今回はしっかり元の場所に帰していて、あのときの釈然としない気持ちを晴らしてくれたようで、そのオチは良かった。「その数日後」が余計だったけれど。

 来週はゴモラ登場! 初代ウルトラマンゴモラの回(前後編)って、小学校の頃ほぼ毎年TBSが再放送していて、お陰ですげー印象に残ってる。特に大阪城ぶっ壊すゴモラ大阪城って、「キングコングvsゴジラ」でもぶっ壊されていて、「よく壊される城だなー」ってイメージあったよ。余談。

 予告を観る限り、そういう豪快なゴモラは観られそうにない(まぁ、今の時代に大阪城のセット組んでぶっ壊すなんて豪気なことなかなか出来ないけれど)けれど、こういうときぐらいは初代を彷彿とさせるシーン(建物の向こうにゴモラを見つけるハヤタ隊員、とか)をちょくちょく入れてファンを喜ばせて欲しいところ。勿論、そういうシーン無しでも単純に面白ければ万々歳だけれど。