「魔弾戦記リュウケンドー」

 初めてコメディじゃない回で面白いと思えた回でした。

 まず、「街の人々が徐々に鉄化」というビジュアルと、「次々に住人が暴れる」という設定が初代「ウルトラマン」みたいでかなり魅力的でした。暴れるのもしっかり「夜」だし、主人公が鉄化してる先輩に近付いていってボコボコにされる(交通課の暴れっぷりが見事)、変身して軽くあしらう、ベッドで暴れる鉄化人間、と押さえるべきところはちゃあんと押さえてる感じが素敵です。

 そんな中で、静かに暗躍する謎の人物。この謎の人物(リュウジンオー)のキャラが、また分かり易いぐらい分かり易いキャラなのが良い。変にひねくれたりしなさそうだし。若干、佐藤寛子との交流の予感も漂わせるところがまたニクい。

 そういうサスペンスじみた手法で引っ張っておいて、最後の最後はしっかり力勝負で決しちゃう辺りも潔くて宜しい。このバトルも、CGフル活用でそれなりに観られるものだったし、リュウジンオーの紹介編としては申し分ない出来だったんじゃないでしょうか。毎回、これぐらいのテンションだったら、「コメディに集中しちゃえよ」とも思わないんだけどなー。