「ウルトラマンマックス」

 おお、どうした? 何が起きた? 先週までとは別次元の面白さだったんですけど。しかもあまりにも綺麗な 30 分だったので、感想の書きようが無いです。

 失明した少女が、最後の希望をも奪われるわ、街が火の海になるわ、ウルトラマンは敗走するわと子供番組には有り得ない要素満載。そこに加えて、受けた攻撃を能力にする怪獣をダシに、「力は更に強力な力によって制される」的なヒーロー番組を根底から否定するメッセージ付き。これまで「マックスギャラクシー」なる強力武器で問題解決しまくってる奴が言っても何の説得力も無いのですが、今までの「ドラマもカタルシスも何にもない」マックスからすれば、もう超変身(by クウガ)です。やれば出来るじゃん!(何様?)

 その解決方法が「音楽」というのはさして目新しいもんじゃなかったけど、怪獣が変化して、隊員が銃を向けて、下ろすまでは一切台詞無しだったのに良かったなー。下手すると、今年の特撮で一番の名シーンかも知れん。惜しむらくは、変化した怪獣が全く美しくないという造形上の問題。あれはホント、どうにかならなかったのかなぁ……。少女が目が見えてるようにしか見えないってのも。つーか、それよりあの少女の演技がこまっしゃくれ過ぎてて若干ムカついたのは秘密。

 まぁ、全体的にはもう文句無しに傑作でした。こんなの毎回やられちゃ困るけどね。ウルトラマンなんか、今まで大して活躍してないのに今回とうとう敗走だしね。その辺、どうぞ救済宜しく。

 でもね、そういう解決は分かるんだけど、車を宇宙空間に上げるなよ