「牙狼〈GARO〉」

 及川奈央変身後っていうのが分かってるよね。だってあの人、素で妖怪だもの(失礼)。惜しむらくは、こんな生きながらの妖怪人間(?)を使っておきながら、ストーリーがライバルキャラに比重が置かれ過ぎて、殆ど死ぬために出てきた感じだったのが残念。先週のヘボ怪人と役割が逆だろー。先週のヘボ怪人だったら、今週みたいな扱いで充分なのに。

 で、その今回登場したライバルキャラ・黒コート。どっかの特撮で観た顔なんだけど、どこで観たか忘れた。初登場時、全編アフレコだったので、どれだけ現場で芝居ヤバかったんだ、と思ったけれど、その後は普通に芝居してたので、騒音が酷かったのかね。

 初登場時のチンピラ相手のアクションは、初登場だからか知らないけれど気合入ってたなー。あんなの、軽く捻ってやれば終わるシーンなのに、ワイヤーまで持ち出してて笑ってしまった。でも、チンピラ相手だけに大袈裟なエフェクト一切無しの、非常に「生身」を感じられる好アクションシーンになってたのは素晴らしい。

 まぁ、そのお陰で後半のCG使いまくりの戦闘シーンは見劣りしまくりだったんだけど。ワイヤーで人を踏みつけて八艘飛びしたのを観た後に、CGの墓石をぴょんぴょん飛んでるとこ見せられてもねぇ……。しかも、今回のCGはあんまり出来が良くなくて(照明の関係もあるんだろうけど)、いつも以上に重量感の無い感じで、より見劣りしてた。う〜ん残念。

 この黒コートがこれからは本格的に絡んでくるのかな。なんか、キャラがあまりにステレオタイプであんまり好きになれないんだけど。あ、ライバルキャラだから好きになれなくていいのか。でもなぁ……。まぁ、これからどう絡んでいくのかに注目。

 ところで、今回ヒロインが普通に「魔界騎士」って呼んだり、執事の説明を理解してたりと、妙に物知りになってたんだけど、ヒロインってどこまで知らされてんだろう。もしかして、自分に関すること以外は全部知ってんのか?