「ドリフ大爆笑放送30周年記念番組」

 DVD 発売に合わせて、未収録のコント大放出スペシャル。前回が非常に濃度の高かったので今回も血圧高くして待ってたのですが、ゴリと観月ありさに台無しにされたのでガックリです。

 別に出てくること自体は百歩譲って良いんです。色んなしがらみあるからね。でもその、薄っぺらすぎるコメントはどうにかならないのか……! 特に観月の全身で放つ興味の無さは何なんだ!! 興味無いなら無いでそういうコメントしろよ!! 「おもしろーい」じゃねぇよ!! お前は矢口さんか!!(関係ない)

 あと、単純にドリフ関連のお話(エピソード)は「全員集合」やらいかりやさん関連のときにやりすぎた感があって、完全に出涸らしになってるのもイタイ。だから何にも訊きようが無いし、話しようがないので、こちらとしても(多分演者にとっても)「ただひたすらにノンストップで VTR を流す」のが一番「今、ドリフを観せる」姿勢としてはベストなんじゃないかと思うんだけどなぁ。

 で、その VTR 自体も DVD に合わせてか公開コント多めでちょっと残念。いや、別に嫌いとかではなく、面白いんですけど(どんなにグダグダでグズグズになっても「♪フンバラバンバンフンバラバン」が流れる頃にはしっかり体裁が整う不思議)、個人的に公開コントは「修学旅行」がベスト・オブ・ベストなので、それ以外は全部その亜流に見えちゃうのでありますな。なので、もうちょっとスタジオコント多めにして欲しかった。

 どうせなら、いかりやさんの紹介 VTR(いかりやさんが徹子の部屋みたいなとこでダジャレをかましながらコントを紹介するミニコーナー)も流してくれれば良かったのに。そう言えば「雷様」もなかったなー。

 個人的に好きだったのは、オーソドックスの極み「死んだ息子の代わりに忘年会」、志村師匠と仲本工事が地味に「どれだけ動けるか」を競い合ってる「浪人生と父親」(仮題)、ホントーに一個しかアイディアが無いという潔すぎる構成が素敵な「水戸黄門」、加藤茶のコケ芸炸裂の「落ち着きのない芸者」、「汚くて不潔」という設定なのに何故か痺れる程カッコイイ志村師匠が謎な「汚い床屋」辺り。「とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ」が聞けたのも嬉しい。

 DVD は当然のように予約済みですけど、紹介 VTR を観る限り、こっちも公開コント多めなのかな。5 人のコメディアンっぷりが堪能できるのはどう考えてもスタジオコントの方なので、なるべく多く収録して欲しいなぁ。まぁでも、苦節十数年でようやく「修学旅行」が手元に残せると思うと、それだけで 5000 円分ぐらいの価値はあるんですけど。