「環境野郎Dチーム」

 番組が始まって 1 ヶ月ぐらい経つんですが、初回以来、「環境野郎」と言う割に「環境」部分が恐ろしく杜撰なのは一体何なのか、ということがたまに気になります。

 この番組で取り上げられる「環境問題」というのは、漏れなく全てネットで軽く検索かけたレベルの情報で、しかもその裏を取る取材をするわけでもなく、深く掘り下げていくわけでもなく、ホントにただ示すだけ。「チンパンニュースチャンネル」という「ちゃんとした問題にはちゃんと取り組む」番組を観てきた所為か、どうも「いいのか? ホントにそれでいいのか?」と無性に気になる次第です。

 以前、伊吹さんが環境問題を調査するためにロケに出て何にも収穫してこないというロケ企画があったから、多分その辺“分かってて”やってるんだとは思うんですが、同系統の「ダイバスター」みたいに「アフロヘアーに入ったら取りにくい問題」とかだったらまだしも、「環境問題」でしょ? それって NHK が 1 時間みっちり特集しても足りないぐらいの問題なわけで、それをその程度で片づけていいもんなのかしら……とクソ真面目に考えてしまうのは損でしょうか。

 いや、番組は面白いんですよ。団塊の世代俳優 5 人にカンペ丸読みでシュールコントをさせる、という世界観が良いし、その割に何のハプニングも許さない(=ゲストが番組の流れに介入する隙間が 1 ミクロンも無い)という無意味な緊張感も心地よく、大変楽しく観てるわけですが、それだけに「おおぅ……!?」と思ってしまうのでありました。

 ま、いきなり来週から大真面目に特集とかされても、それはそれで嫌なんですけど。要は何かバランスが歪じゃないかい? という話。