「トリビアの泉 SP 」(終)

 裏の「バク天」「世界仰天ニュース SP 」と交互に観てたので、2 時間ちょいのスペシャルの内、実際に観たのは 40 分ぐらい。

 元々僕は、深夜時代から「トリビア」の面白さは間違いなく VTR のバカっぷり(トリビア自体はネタにさえなれば内容は二の次)だと思っていて、トリビアがパワーダウン(一部ではほぼ常識のことや、初歩過ぎる豆知識など)し始めた頃に、「このまま打ち切りだ」「ネタ切れでお終いだ」と鬼の首取ったように騒ぐ人たちを見ながら「何を見てるんだ!」と勝手ながら内心イライラしていたぐらい、その VTR の注力っぷりに心底ほれぼれしていた様な人間で御座います。

 ただ、その VTR さえここ最近はパワーダウンの感が否めず、とうとう誰もがツッコミどころと認識するような部分を普通にツッコむということをやり始めた辺りからパッタリと観なくなってしまいました。

 例えば、今回の特撮ネタ二本。「仮面ライダーで自分の毒ガスで死んだ怪人が居る」とか、「歴代戦隊レッドが応援に来たことがある」とか、もう果てしなく安易だ。それって結局、たまに特撮観た人が自分のブログで「ツッコミ所満載〜!」とか書いて大喜びすんのと大差無いわけでしょ。「ありえねー!」って嘲り笑ってハイお終い。作品に敬意を払えとは言いませんけど、「それで満足なのか!?」と思わざるを得ない。

 そんなんより、深夜時代のラストトリビアを「亀の性器はデカい」で飾ったり、「亀の甲羅は剥ける」みたいなトリビアで、わざわざ女の店員に甲羅を剥かせて「剥けます」と言わせ続けるとか、そういう陰湿な下ネタの方が、よほどやる気と心意気を感じたわけで、「種」コーナーの規模拡大の煽りを受けてそういう覇気がどんどん影を潜めていったのはただただ残念でなりません。

 そんなわけで、40 分しか観てない癖に「終わるべくして終わるのだなぁ……」などと感慨深くなってしまった最終回だったわけですが、そんな中でも相変わらず「種」コーナーでの八嶋さんのアフレコや、VTR 中ひたすら騒ぎ続けるビビる大木とベッキーは面白楽しいわけで、来年からの定期スペシャル放送からはその辺上手い具合に混ぜ合わせて毎期毎期待ち遠しくなる番組としてリ・ボーンしてくれると嬉しいなぁ、等と都合良くファンは願うのでありました。取り敢えず、お疲れさまでした。