「ゲンセキ」

 出演はプラスマイナス、span!

 吉本のキャンディキャンディことbaseよしもと支配人(今付き合うと付いてくる特典は「金ならある」)に紹介されて出てきたプラスマイナス。出番前の木梨とのトークでは、ボケの方のテレビギリギリな感じがかなり不安だったのですが、ネタ自体は個人的にドツボ。涙流して笑った。

 「牛丼屋」というネタで、形式としては一応漫才なのだけど、挨拶のテンポはおかしいし、ボケとツッコミは基本的に繋がってないし、平気で袖からパイプ椅子持ってくるし、ボケの方は最終的に 3 歳児に大変身するし、ツッコミいじけるしで、正直「漫才」というにはあまりに形が無いし「コント」と言うにはあまりに自由すぎるしと、「僕は今、一体何を観てんだろう……」と思ったりするわけですが、それは全部観た後の話。観てる間はひたすら笑ってました。こういうの大好き

 個人的にツボだったのは、好き勝手(これが、演じる意味での「好き勝手」だったらともかく、リアルに好き勝手に見えるから凄い。だって果てしなく脈絡が無いんだもの)にやるボケに対して「ちゃんとせぇや〜!」と泣き崩れるツッコミ。あれは個人的にヤバイ。コンマニセンチの「デ〜デデデ〜!」以来の瞬発力。その直前の、顔を掴むパートのテンポもかなり好き。いやぁ〜来たな〜これ。これでもまだbaseよしもとでは真ん中ぐらいなんだから改めて吉本怖いなー。

 吉本制作番組プロデューサーに紹介されたspan!は大きいツッコミと小さいボケのコンビ。木梨が「キングコングかナイナイか」と言っていた通り、非常にそれっぽい風貌。特に小さい方は、しゃべり方から動きまでキングコング・梶原そっくりでした。

 でも、ネタは意外にボケ・ツッコミというよりは、ボケが全く主導権を持てないというコント。ツッコミが主導権を持っていて、立場も上で、ボケの方があたふたするタイプ。見た目とは裏腹に、キャラクターで押すタイプじゃなかったのでかなり好感。木梨が「人気出そう」という言葉が当たりそうな感じ。

 会場人気投票によって二本目がオンエアされたのはプラスマイナス。この漫才の形式は、どのネタでも一緒で、これは要は「定型コント」なんだな、ということを確認。流れが決まっていて、それぞれのパートを差し替えていくタイプ。でも好き。二本目で、流れほぼ一緒なのにやっぱり涙流して笑いました。「ちゃんとやれや〜!」が相当来るし、この二本目の場合は「ぶっ倒れてる〜!」が最大級にツボに来ました。あぁ、頑張って欲しい。僕は好きです。

 そして、今週のネット投票第一位は、なんと上木総合研究所!!意外すぎる。登場した瞬間、会場から「やっぱり出た!」と妖怪扱いの声が聞こえたり、途中途中で「キモい」と声が漏れたり、ちょっと動けば「イヤ〜〜……」と悲鳴が上がるという、天下一のブサイク祭りでした。

 ネタ自体は、この間と違い、前半はなんとショートコント。後半は、好き勝手するベイビー谷本をドクターがたしなめてツッコんでいく、なんというか男版・南海キャンディーズみたいな掛け合い(と言っても谷本喋ってないけど)。面白かったですけど、内容そのもの以前に「谷本って凄まじいなで肩だなぁ……」と妙な感心をしました。

 コント番組採用ダービーは、今回のプラスマイナス、span!は登場で既に「○」。流石に確定とは行かないけど、span!は見た目に華があるし、そのキャラクターで押さない感じが必要とされそう。プラスマイナスもツッコミの方が強いし、フリートーク部での相方へのフォローも完璧でした。面白さ、人気の出そうな感はどちらも問題無しだと思いますし。まぁ、人気の方向は違うだろうけど。ただ、プラスマイナスの場合は、ボケの方が規格に入るかどうか、が肝でしょうか。

 上木総合研究所も、「色々出来る」という証明をしてきたんで、ここは「△」から「○」に。お〜いいね、後半戦一週目からいきなり波乱だ。来週は 5 組も出るらしい。楽しみ〜。つーか、ホントにこの中から選び切れんのかな……。