「ギャルサー」

 古田新太さん最高。絶対あれアドリブだよなー。絶対「もう好きにやっちゃって下さい」って指示されてるよなー。なんだよ「だってぇー」って。何故に女子高生基準だ。くっそー、面白ぇなぁ古田さん。

 そんな感じで古田さんにゲラゲラ笑わせられながらも、メインのドラマも結構真剣に観られる内容で、こちらも大変面白う御座いました。なんとなく日本昔話っぽい話でしたけど、「悪いことをしたら素直に謝りましょう」というもんの凄い単純な教訓もちゃんと提示しつつ、色々な登場人物が絡んで状況を作って、という「構成」もあって良くできた話でした。特に、カウボーイが罠に掛けられるまでの流れは、こんなドラマなのに(失礼)考えられた自然な流れでびっくり(二重に失礼)。

 脚本も、自分達の言い訳がバレた後、単純に改心したりせず、取り敢えずまず「逆ギレ」したりその場から逃げようとする辺りなんかは、それが良いかは別にして、ちゃんと考えられた脚本だなーと感じさせてくれましたし、久々になかなか楽しめた 1 話で御座いました。

 ひとつ可笑しかったのは、わざわざカウボーイに言い訳電話番任せてまで、生瀬勝久さん達が出掛けていった先で遊んでる相手がおばちゃんだったこと。先週、若い子の店で散々痛い目に遭ったから懲りたのか? 流石におっさんとおばちゃんの野球拳は、画的にかなりキツいことになってましたけど、そこまでの道程を考えるとちょっと笑えます。

 しかし、戸田恵梨香さんは今更ですけど演技上手いですね。カウボーイに罠をかけるときの罪悪感と「しょうがないんだよ」という気持ちが入り交じった表情や、カウボーイに投げかけられる罵詈雑言に何も言い返せない表情、カウボーイに雨の中で謝るシーンなんかは完全に「主役!」という感じ。

 名前知らないけど戸田さんと仲の良いあの声の高い人も、「な〜〜んだよ〜〜」という間延びしたというか変な音程のセリフ回しが良いアクセントになってますね。流石にシリアスな場面はキツいけど。

 最後に。間近で何故かゲスト出演してた猫ひろし全力ギャグを観ても動揺しない新垣結衣に、「落下女」で積んだ経験を垣間見ました。こいつは、アンガールズ・田中の顔を数センチ先で見ても動揺しなかったんだよな、そう言えば。