「ギャルサー」(終)

 結局のところ、ジェロニモ・オン・ステージな最終回。

 一応、申し訳程度に進之助とイモコの話はあるものの、あとは来日したジェロニモシーンのテイストなど無視してアドリブを大爆発。大爆発し過ぎた所為で、生瀬勝久さんからのアドリブ返しで「お前うぜぇなぁ、死ねばいいのに」とか言われてる始末。

 そのジェロニモが治まったと思ったら、今度はエレクトリック投げ縄だしな。「手術中でも取れない帽子」とか「潜って出てきたらカウボーイに変身」という細かいギャグもふんだんに盛り込まれ、完全にやりたい放題。

 そうして遊びに遊んで、大事な部分はほぼダイジェストという力業。まぁ、そういうドラマなんだからそれで良いし、実際それらの殆ど笑ってたから何を言う資格も無いんですけど、それにしたって急に改心した商店街の連中、何でも鵜呑みにするギャル連中、無理のある転職の数々とドラマとしては雑の極みでありました。

 1 〜 2 話の時点では、「これは結構良いコメディになるんじゃないか……?」という可能性を感じさせるドラマだったのですけど、結局その後、どんどんギャグが肥大、本筋が痩せ細るという典型的な道を辿り、こんな着地をしてしまったこのドラマ。色々問題はあったと思うけど、結局は「ギャルの自立」みたいなテーマに落ち着いてしまったのが一番良くなかったのかも知れない。

 いや、それでも別に良いんだけど、その導き方が「説教」一本になっていったのが痛かったな。進之助の何気ない疑問から事が始まってたのが、その内進之助が説教目的で行動するようになったのが特に。じゃあ別にカウボーイじゃなくていいじゃん、っていう。

 ま、戸田恵梨香さんのカウボーイ姿は、次回予告で思った通り素晴らしかったので別に良いですけどね!(えー)