「牙狼〈GARO〉」

 正真正銘のクライマックス。30 分ずっとバトルしっ放しで、やっぱりどこかパッとしないアクション(特に銀牙 vs 合体神官)は気になるものの、テンションはやたら高くて濃ゆ〜い回。いやぁ、面白かった。

 中でも意外な収穫だったのは、ヒロインのアクション。勿論早回しは使ってるんだけど、妙に腰が入っていて合体神官なんかよりよっぽどパンチもキックも重くて、とにかく強そうでした。流石最強のホラーが宿っただけある。そう言えばこの人、なんかのCMでずっとアクションし続ける、みたいなのやってたような。元々そっち方面出身なのかしら。

 京本政樹は、今週もダブルコートとはレベルの違う殺陣を見せてくれたのですけど、死んじゃったなぁ……しかもあっけなく。こんだけ引っ張って、あんな唐突な登場して、こんな小物なオチって……とこの辺の展開はちょっと残念。もっと盛り上げ方無かったのかなぁ、と思ってしまいます。

 例えば、白コートと激戦を繰り広げた後、白コートの決死の突撃であと一歩で京本がやられそうになったところで目覚めるメシア、とかさ。あまりにも事件がポンポンポンポン流れ作業みたいに起きていくので、ひとつひとつにカタルシスが生まれて無くてそこが歯痒い。

 そう言いつつも、魔界に飛び込む白コート、それを守るために必死で戦う黒コート、とかは最高に燃えましたけどね。ああいうシチュエーション最高。「邪魔すんじゃねぇよ!」もカッコ良すぎる。後は、魔界での戦闘さえ……って話なんだけど、やっぱりCG合成部分は今週もダメで、その最たるものが魔界そのものだったのが非常〜〜〜〜〜〜〜に残念であります。

 もうCGがショボいとか、合成がショボいとか、言っても無意味だから諦めてますけど、それにしたってあのメシアのデザイン、ちょっとダサ過ぎる気がするんですけど……。デザイン自体も全然良く無いし、あのデザインに漂う「どう? 神秘的でしょ?」っていうデザイナーの意識が鼻について鼻についてしょうがない。何あれ。それなのに、攻撃方法はどっかのRPGで見たような感じだし、「どうしてこんなのラスボスにしちゃったんだよ……」という脱力感が拭えません。バラゴで決めときゃ良かったのに……。

 来週はとうとう最終回。予告に映像が無かったので、どういう風になるのかは分かりませんが、倒す相手がコレだと思うと、イマイチテンションが上がりません。ラスボスがアレ、ってことはどう考えてもトドメの瞬間はCGなわけで、どうしたものかこの「勿体ない」の嵐。