「牙狼〈GARO〉」

 今回のホラーである板尾、しりとり竜王戦」と丸かぶりだったけど、大丈夫なのかな。「しりとり」の方では、さまぁ〜ずが「所萬遊記」やってる間出られなかったのに。その辺の基準が最近よく分からん。

 で、その板尾。あの雰囲気が正にホラー! って感じでバッチリだった。粘土像壊す様なんかハマり過ぎてて「しりとり竜王戦」観てるときでさえ若干怖かったもの。その上、今までCGとかで誤魔化してきたのに、今回直接目ん玉喰らってたし。久々だなぁ、こんな直接的にグロいの。まぁ、逆に言うと今までのホラーの喰い方がよく分からんかった、って話なんだけど。アクションの方も、ワイヤーアクションしまくりで頑張っておられました。

 話の方は「尊敬する人が父親」→「父のことなんか知ってるはず!」というもの凄い飛躍が気になった。せめて「昔同じアトリエに居た」とかさぁ……。「大人向け」を堂々と謳ってるんだから、この辺ちゃんと作れば良かろうに。別に、台詞ひとつ加えれば済むんだし。あと、いくら何でもヒロイン叫びすぎ。もうちょっと抑えて、「追いつめられる恐怖」的な演出出来なかったものか。

 画的にも、今回も色々ショボ点が。特にショボかったのは、ヒロインの落下シーン。下で白コートが受け止める、という演出の都合上、ああするしかないのは分かるんだけど、一体いつの時代の合成だとツッコみたくなるショボさ。スーパーファミコンかよ。「牙狼」を「クォリティ最高!」と誉めまくってる人達って、こういうのどう解釈してるんだろか。

 先週から待ち遠しかった黒コートこと銀牙の双身刀は、期待通りカッコ良かったし、板尾の断末魔の通り非常に美しかったんだけど、やっぱりどうもアクションが鈍重。これはもう、あのスーツの構造上仕方ないんだろうけど、だったらお得意の映像ハッタリでカッコよく見せてくれよー。羽根散乱に力入れる前に力入れる場所あるでしょーがー。

 最近の牙狼は、ところどころ惜しいなぁ。ただ単に、僕のツボから外されてる、ってだけの話かも知れないけど。