「仮面ライダー響鬼」

 おいおい、明日夢くんとあきらのデート先が持田の公演って!(根本的に違う)

 とうとう二話完結ではなくなった回。今までは一応なんとか二話でオチが付いてたのに。まぁ、あきらの話始めた辺りで、既に二話完結の意味失ってるからいいのかも知れないけど、こうするとまたグダグダ長引く可能性があるのがちょっとな……。

 しかしなぁ、斬鬼さんとと轟鬼……。あっちこっちに立ちまくる斬鬼さん死亡フラグに、轟鬼のボロボロさ。仮にもヒーローに「死なせてください」的なこと言わせんなよなー。そりゃ、轟鬼のために闘おうとする斬鬼さんはカッコ良いが、それにしたって救いが無さ過ぎてちょっとなぁ。そういうのはもう「ウルトラマン」だけで良いよ。しかも、大事なとこは響鬼が持ってっちゃうし。斬鬼さんと響鬼の役割が逆な気がするが。

 ま、ドラマは盛り上がってるわけだから、それで良いのかも知れないけど。あきらみたいに、突然悩み初めて突然意味不明な辞め方する、みたいなのよりずっと筋が通ってて万倍マシだしね。ただ、これをやっちゃうと真の意味でハッピーエンドは 100 %無いよな。それでいいのかなぁ、ホントに。去年のブレイド、その前のファイズのように、中途半端な感じになりそうな気がすんなー……「まぁ、終わったしよかったじゃん?」みたいな。

 あとは、あの明治文豪二人組の目的を早いとこハッキリさせて欲しいもんだ。それがどう本筋と絡んでくるのか。こういう、キャラを犠牲にして(まだ分からんが)話を盛り上げるのもいいが、そういう真っ当な盛り上げも欲しいところ。

 響鬼の弟子話の方は、もうなんというか……完全にスポットが転校生の方に当たってるのが。響鬼の教えの意味が分からなくて、何度も挫折しながらも鬼の意味を見つける……って正に明日夢くんにやって欲しいことそのままじゃないか。なんでそれを転校生に。

 「鬼への執念」という意味だけで言えば、明日夢くんより転校生の方が筋は通ってるわけだから、なんか逆な気がするけどなぁ。まぁ、自分の過去をひけらかしたり、ズルしたりは転校生じゃないと成り立たないけど(ズルしてすぐに「ごめんなさい」、ズルの罰がトイレ掃除、辺りはちょっと笑った)、それにしたって、なんだか無意味にフィーチャーされ過ぎてる感が。あきらという同世代の見本を失ったことで、明日夢くんを「優等生」としているのがすごく不満。明日夢くんのキャラとしての伸びしろを全部破かれた感じだ。

 あー……なんだかな。もっと、マジレンジャーまでとは言わないから、陰々鬱々としたものじゃない盛り上がりが欲しいんだけどな。クライマックスと言えばそれまでだけど、平成ライダーこればっかだから。もう何年やってんだよ、って話で。どう落とす気なのかなぁ……。