「人類滅亡と13のコント集」

 人類唯一の生き残りとなったお笑い芸人・ジョニー赤倉(マキタスポーツ)。荒廃した街を彷徨っていると、そこに謎の存在(及川奈央)が降臨し、ジョニーに人類滅亡の真実……ジョニーの今までの行動……を諭す。謎の存在の言葉に、ジョニーが思い出すのは……。

 そんなドラマ部分と、コントライブとの二部構成。ドラマ部分には、マキタスポーツのドラマと、「核兵器の歴史」的なドキュメンタリー映像も入っておりました。でも、正直言ってその辺は手垢ベッタリで、面白くもなんともなく、ドラマ部分は微妙な出来。マキタスポーツの得意技、「矢沢栄吉のモノマネ」が若干面白かったぐらい。三話完結らしいので、残り二話に期待です。

 コント部分には、「哀愁メロメロ」が登場。「哀愁メロメロ」とはコヤマ紀比古、宮地大介、ウクレレえいじ、そしてTHE MANのユニット(?)らしいです。因みにウクレレえいじは、ラーメンズの同僚です。昔、「電波少年」でカードめくりやってたブラックでもあります。

池田屋襲撃直前、「本当にこれは正しいのか?」と言い争いをする新撰組隊士二人(コヤマ紀比古、宮地大介)。二人の口論はやがて斬り合いに発展する。が、何故か二人の前を店員(THE MAN)と客(ウクレレえいじ)が通過。実はここは………。

 コントの中心は新撰組二人とウクレレえいじで、肝心の(あくまでも僕にとってだけ)THE MANの出番はもの凄く少なくて残念。コント自体は面白かったんですけど。でも、その僅かな出番でも、ようやく舞台上で動くTHE MANを観たことで判明したこと数点。

  • 下手するとエキストラと見紛う程佇まいが自然。
  • 動きが何だかかなりきびきびしてる。舞台特有のきびきびさというか、丁度役所が「ウェイター」だったんで、ラーメンズのビデオ「CHERRY BLOSSOM FRONT 345」に収録されてる某コントでウェイターやってた小林賢太郎のきびきびさと通じるところがあった。
  • 声がもンの凄い通る。今回の場合、別にごちゃごちゃしたコントじゃないんであれですけど、自分のセリフのところでパーーンと入れられる通り具合。まぁ、舞台芸人なんだから当たり前っちゃ当たり前だけど。
  • 舞台芸人の割に、芝居はそんなに大きくない。丁度良い感じ。これは一点目にも通じるが、とにかくスーッと入ってきて、スーッとはけていく感じ。舞台特有の“大きな芝居”が殆ど見られなかった。まぁ、「ウェイター」だから大きな芝居なんざするとこ無いんだけど。

 これぐらいでしょうか。取り敢えず、技術的には十分芸達者だということはよく分かりました。普通の舞台劇でも十分出られそうな感じ。良かったー。でも、今回だけではTHE MANが芸人としてどうなのかはまだ判断つかず。くっそー。

 と思ったら来週はTHE MANがピンで登場!!!!!!!!!!!!来週こそが僕にとっての本番であります。正座して待つ!!!

 それにしても、番組コンセプトはよく分からんなぁ正直……。事前予想としては、ドラマ部分は皮肉の利いたブラックコメディみたいになるのかと予想してたんですが、蓋を開けてみればもの凄いどストレートで吃驚。うーん……。