(新)「サラリーマンNEO」

 今まで 3 回ほどやってきた特番のレギュラー化。生瀬勝久入江雅人宝田明などなどキャスト全員ベテラン俳優のNHKのコント番組。

 今更ですけど、特番のときからこの番組を観る度に壮絶な違和感を感じる事柄がありまして、回数観れば慣れるかなと思っていたのですが、未だに慣れないので書いてしまいます。それは「何でわざわざ『コント番組』なのか?」ということ。この番組、どこをどう観ても「コント番組」と銘打つ必要性が見当たらなくて、別に「オムニバスコメディードラマ」とかでもいいじゃん、と思ってしまうのです。

 その証拠にこの番組、映像の質感も、カメラアングルも、カメラの切り替えのタイミングも、役者の演技も、役者の面子も、どこをどう切り取っても紛う事なき「NHKのドラマ」で、唯一「コント番組っぽい」要素である「笑い声」が、そんな要素に埋もれて違和感ばっかりなのであります。というか、寧ろ邪魔。

 もしかしたら、そういう「NHKのドラマ」の雰囲気をセルフパロディ的に利用しているのかも知れないですけど、だとしても少なくとも「笑い声」は何の効果も発揮してない気が致します。大体、芸人と役者さんでは声量の質(変な日本語ですが)が根本的に違うので、笑い声が入ってしまうと役者さんの台詞に直接影響を及ぼしてしまっていて、そういう意味でも功を奏しているとは言い難い。

 別に内容がつまらないという訳じゃなく、というか寧ろちょっと面白いと思ってる(宝田さんがひたすらIT業者に就職したがるネタとか好きです)のですけど、この番組の持つ違和感だけが、背中の届かないとこがすげー痒い感じで気になってしょうがないのでした。