「鹿男あおによし」

 何はなくとも、テーマ曲のド級失禁優勝なカッコ良さに尽きる。あまりにもカッコイイから誰が作ったのか調べてみたらあらビックリ! 仮面ライダー電王」と同じ人! そりゃカッコイイわけだぜ! 「電王」のサントラ買っちゃったもんな!

 曲自体のカッコ良さは勿論のこと、その使い方も非常に勘所を押さえていて悶えたこと数回。毎回のエンディングの挿入(のカメラワーク)も相当カッコ良かったけれど、個人的に最高だったのは中盤の大和杯決勝。

 この曲は大きく 3 つの部分に分かれていて、仮に「イントロ部」「静かなとこ部」「サビっぽいとこ部」とします(幼稚なネーミングで申し訳)。この話では、堀田による 4 人抜きが描かれるわけですが、まず「イントロ部」のカッコイイホーンセクション(とは言わないか?)をバックに順調に勝ち上がっていく姿を捉え、「静かなとこ部」でその活躍を聞きつけた生徒達が徐々に会場に集まりだし、そして「サビっぽい部」で満員の会場でクライマックス!!! くぅ〜っっ! 痺れるぜ!!

 とにかく、そのテーマ曲のカッコ良さに引っ張られて全話観続けたようなもの。そりゃあ鹿は神秘的且つチャーミングだったし、綾瀬はるかも久々に当たり役引いたと思うけど、あれだけ引っ張った「儀式」を 5 分で終わらせるとか、そういう作劇上のバランスがどうにも首を傾げたくなる様な部分は多々あっただけに、音楽以外はどうにも手放しでは誉められない感じで御座いましたよ。もっと分かり易く、「何の変哲もない男が日本を守る」話が観たかったなぁ。原作はそんな感じなのかしらん?