今日の買いもの。

仮面ライダーカブト特写写真集

仮面ライダーカブト特写写真集

 いい年して特撮大好きな僕ですけども、関連グッズに対する欲は大分前から減退していて、平成ライダー 7 年の間で買ったものと言えば前にここに載せたホッパー兄弟人形(合計金額 210 円也)のみで、それ以外は特撮雑誌もたまに立ち読みするぐらいだし、玩具も「遊びたいなぁ」と思うことはあっても買うことはなし。

 ……だったんですが、「電王」も 4 話が放送され、終わってから大分経つというのに、何故か未だに「カブト」の「その後」を妄想してみたり、「前日談」を妄想してみたり、その強いキャラクター性と投げっぱなしのお話故にそういう余地が多分にあって、割と楽しい感じで「カブト」を引きずる日々を送っておりまして、その過程で「いくら妄想とは言え、画ぐらい欲しいなぁ」と色々探していたら、こんな「ライダーだけの写真集」という素敵な存在を知り、購入に至った次第。

 だもんで、てっきり「仮面ライダーのカッコイイ写真集」的なものを想像していたんですが、実物は殆ど専門書でした。もの凄く綺麗に撮ってるから、スーツのキズや汚れは勿論、硬い装甲だと思っていた部分に思いっきりシワが寄ってたり、電飾に思いっきり「乾電池内蔵」とか書かれてたり、オイラの夢ぶち壊し。スーツの素材やら造形法までほぼ注釈無しで書かれてるし、期待していたものと 180 度違うものが収録されていてちょい残念でありました。

 ただ、読み込んでいくと、「カブト」の草稿段階から決定までの流れを語ったプロデューサーやデザイナーのインタビュー(実物ラフスケッチ付き!)は非常に興味深いものがあったし、いくら現実問題丸出しのスーツ特写とは言え、やはりライダー達はカッコイイし、ペラペラ捲ってる内に「値段分の価値はあったなぁ」とひしひし感じさせてくれます。

 その中には、「龍騎」「555」「剣」「響鬼」とデザイン面で 4 年連続でガッカリさせられてきて、「あぁ、もうデザインでカッコイイ! とか言うのは時代遅れなのかなぁ……」等と思っていたときにやって来た昆虫モチーフの「カブト」の、あまりにも正統派の「カッコ良さ」への感謝みたいなものもあるのかも。まぁ、最初の内は全然カッコイイと思ってなかったんですが、今ではあんなに嫌でたまらなかったホッパーでさえカッコイイ(だからフィギュア買ってしまった)。

 昔、人生で一回だけ行った遊園地の戦隊ショーで、「ターボレンジャー」のターボレッドに握手してもらったときの感覚。あの感覚に似たものを、この特写を見てると思い出しますな。やっぱりヒーローはカッコ良くないと! 「電王」では結局戻っちゃったけどな!(泣)

 欲を言えば、もう少しゼクターの写真が欲しかったし、ライダー達の写真(特にホッパー)はバリエーションが欲しかったですが、全体的には満足なお買い物でした。