「仮面ライダー電王」

 「繋がっていたい」→ケータイをイメージとは、なんたる現代っ子……っ!

 「何でケータイ?」「何でケータイをイメージしただけで実体も復活してるの?」「何でケータイが合体するの?」「何でフォームが変わったの?」「何でケータイでデンライナーまでフォームチェンジするの?」「何でクライマックスフォームは気絶するほどカッコ悪いの?」等々、相変わらず説明不足の嵐だったけれど、何かそれぞれのアクションで誤魔化されてしまった感が。

 鳴った電話におそるおそる出る電王(しかも「もしもし」)、その間ひたすらあしらわれ続けるカミーユ声イマジン、変化し続ける体をひたすら気持ち悪がる電王(「皮が剥けたー!!」)、燃え上がる体をひたすら暑がる電王、巻き込まれて暑がるオーナー、4 人が体を支配している様を見事にパントマイムで表現する電王、など視覚的に面白いとこいっぱい。

 特にこのクライマックスフォームの「 4 人同時憑依」という設定は、戦闘時はあんだけ息が合ってて、戦闘後はあんだけバラバラに動く、という様は視覚的なこと以外にもイマジン達の絆を感じさせてグッドな演出だと思うですよ。

 ようやく登場したライダーキックに関しては、キックフォームの悪夢のようなカッコ悪さ(何であのバランスの悪さで OK が出るんだ!?)はホントーーーに残念だけれど、キック自体は割と迫力ある感じに仕上がっていたのでそれなりに満足。やっぱライダーはこうでないと。

 「体育座りで泣いてるハナが、モモタロスをぶっ飛ばしてデンライナーを破壊」というラストシーンも、非常に「電王」らしくて良し。前半のしんみりした展開も、どうせなら 1 話ぐらい引っ張って欲しかった気はするけれど、毎回明るく締められるのが良いところなのかも。

 しかし、本当にこんな説明不足で良いんだろうか……僕、騙され過ぎじゃないだろうか……。