「仮面ライダーキバ」

 「ガルル」とか「バッシャー」とか、何故にネーミングだけ幼年向けなのだろう……去年の「電王」もそうだったけど。

 緑で銃だと、「クウガ」を思い出すね。「クウガ」のフォームチェンジは「電王」とは別の意味で実に理に適っていたなぁ。で、今回の「キバ」のフォームチェンジと言えば……。

 22 年前に斬鬼さんが活躍してるんだから、現代でも斬鬼さんが活躍するのが定石の様な気がするんですが、僕は間違っているんでしょうか。定石を外した効果も別に出ていないし、そもそもガルルフォーム初登場自体には必然性ゼロなんだから、別に先にバッシャーフォーム(でいいの?)が先でも良かった様な気がするけどなぁ。ま、何かあのドラゴンの中に居る人達ってみんなやる気無さそうだから、合わせたところで大したドラマは生まれそうもないですけども。

 さて、その斬鬼さん。特に前振りもなく急に変身し、かなりショボい逃げられ方をしておきながら、ピンチに颯爽と現れてクイクイッと挑発、ジャケット脱ぎ捨て衣服ブチ破って変身(そんなにジャケット大事なんだろうか)、とやたらカッコ良さだけは際立っていて、「うわー! 斬鬼さーん!!」と 3 年越しの興奮を味わさせて頂きました。若干、「555」のたっくんの変身シーンとカブってましたけども(同じ狼だし)。

 対する主人公達は、音也と息子が同じことを言っても、その説得力の恐ろしいほどの違いに戦慄。音也が「人はみな音楽を奏でている」と言って女ハンターを言いくるめるのと、「人はみな音楽を奏でている」と聞かされて「聞くんだ!」と根拠不明の能力を発揮して居場所を見つけちゃう息子。おいおい、そういうことじゃねぇだろ……と何かがっくり来たよ。僕ぁてっきり斬鬼さんが何らかの能力を貸すもんだと思ってたのに……(ま、それだと「電王」と丸被りですが)。

 ま、取り敢えず今まで単なる思わせぶりだった斬鬼さん達の大枠はようやく説明(と言っていいのかどうか……)されたのかな。彼らは元々ファンガイアか、若しくは(変身エフェクトがまるで違うから)もっと上位のバケモノで、何らかの理由で城ドラゴンに閉じ込められ、何らかの理由でキバに手を貸すことになった、と。………あれ、何の説明にもなってないじゃん……。