「やぐちひとり」

 始まっていきなり劇団ひとりの恋話。

 なんでも、先日好きな女性と二人っきりで食事をしたところ、自分が緊張しまくってとんでもなくつまらなかった上に、テンパる余りナゾナゾとか出しちゃったそうです。矢口真里さんは「その光景見えました」と一切フォロー無しです。

 劇団曰く、「緊張してるってことを、女の人に汲み取って欲しい」「緊張してるってことは、それだけ好きってことだって分かって欲しい」とのことですが、矢口さんには「そういうのは女の子の方が分かると思いますよ」とさらりとかわされます。すると劇団、マジ顔になって

「じゃあ何で俺を振るのよ?

矢口さん「そこからは自分で解決して下さいよ」と割と冷たいです。もっと真摯に考えてあげてー。

 その後も、「緊張してる人間こそ愛して欲しい」「本当に好きだったら最初から面白い喋りなんか出来ない」「みんなと居るときは普通に喋れる。そのときとのギャップを見て欲しい」等々、猛烈に熱弁する劇団。その熱さを「猛烈に自分をアピールしてますね」と若干引き気味な矢口さんに指摘されると、劇団は

ある人に向かって言ってるからね

公開告白。因みに、その「ある人」とは、それ以来いくら食事に誘っても断られるんだそうです。劇団曰く、「いい女は食事を断る」。何でも前向き解釈であります。

 「春樹さんのコイバナは別に聞きたくないと思うんですけど」と引きまくりの矢口さんをものともせず、その「ある人」との出会いを語り出す劇団。

 某放送局で受付嬢? の「ある人」に一目惚れした劇団は、電話番号を書いた紙を去る岩石・有吉に託して渡して貰ったそうです。それから一ヶ月、何にも連絡が無かったものの、その某放送局で「ある人」の知り合い(男)にセッティングをしてもらい、冒頭のダメダメ食事会に繋がるんだとか。

 その後、エレベーターで「ある人」と遭遇した劇団は帽子を目深に被り、目を合わせないようにしてすれ違ったそうです。このときを振り返って、劇団

この背中ね!

矢口さんの引まくった顔でオープニングは幕を閉じました。

 どうでもいいけれど、このオープニングの最中、矢口さんがずっと「恋愛の先輩」的ポジションで話をしているのが、なんとなく癪に触りました。まぁ、確かに先輩だけどさ……。

 「男の子と女の子が仲良くなるパーティゲームを」というメールに関して、劇団が「人生で一番良い日を占う」ゲームを伝授。やり方は、 9 ケタ以上表示できる電卓に、「携帯番号の上 4 ケタ × 250 × 80 + 下 4 ケタ + 下 4 ケタ ÷ 2」。そうすると、ケータイ番号そのものが表示されるという仕組み。こうすることで電話番号を盗んだ(と言うのもアレですが)劇団は、後にその番号に電話を掛けて、こう言うそうです。

「ほら、人生で最高に良い日でしょ?

死んじまえ。番組テロップ「悪用しないように」、矢口さん「こういう人には気を付けましょうね」と総攻撃でありました。

 地味に気になるのは、今回こうやって手に入れた矢口さんの電話番号に、果たして劇団は電話するのか? という点。そのときこそ、「やぐっちゃん」と呼んで掛けるのだ劇団。

 「日本のパーティゲーム」ということで、芸者さんの指導でお座敷遊びに興じるやぐちひとり。あのせまーいスタジオ(?)に金屏風置いて畳置いて、という時点で既にゴージャス感ゼロです。だって、三味線とか引いてる後ろでiMacがギラギラ光ってるんだもの。やった遊びは「とらとら」(簡単に言えば、和風ジェスチャーじゃんけん)と「金比羅船々」(前に「ひらめ筋」でやってた「もしもし亀よ」のアレ)。

 全体的に、テレビとしては恐ろしいほどに地味なんですが、それなりに楽しんでいる様子のやぐちひとり。「金比羅船々」で全く勝てない矢口さん、「金比羅船々」で無謀にも芸者さんに挑んで負ける劇団、と少なくとも向こう側は大盛り上がりでした。

 でも、一番笑ったのは、次回予告で合気道の達人らしき人に文字通りねじ伏せられてる劇団。まさかこの番組であんなに体張る場面があるとは……楽しみ。