「やぐちひとり」

 先週、仄めかすだけ仄めかして放置した「春樹への重大発表」が判明。なんと、劇団ひとりが今度のドラえもんの映画に一人五役で出演するそうです(何の役かは未定らしい。なんだそれ)。

 どう考えても「矢口真里さんとスタッフが進めていた企画」では絶対ありませんが、これが達成された事情は、先月までこの番組のプロデューサーだった吉川さんが、ドラえもん担当になったからだそう。このことについて、劇団はにこやかに、そして高らかに宣言。

コネ!

劇団は、記者会見で「俺のポケット、何も入ってないと思ってたんスけど、チャンス入ってたんスね」よ言う気だそうですが、実際に言ったのでしょうか。記者会見観てないので何とも言えません。

 番組のメインコーナーだったにも関わらずいつの間にやら忘れ去られ、その結果、久々にやるとなったら「懐かしいなー」と言われてしまう「エンタメお悩み相談」のコーナーが久々に登場。今週のお悩み(っていうか、単なる要望)は「タイムリミット映画を教えて!」。

 矢口さんは「ライフ・オブ・デビットゲイル」、劇団は「サマータイムマシンブルース」を紹介した後、「爆弾を止める映画で、ギリギリでタイマーが止まると出来すぎてて醒める」と言う劇団。そう言う意味で、「シュリ」は理想的だったそうです。「シュリ」が理想的かどうかはともかく、その気持ちはよく分かる。

 というわけで、このコーナーに必ず付随する地味コーナー。今週は「ストップウォッチでブラックジャック」。交互にストップウォッチを止めていって、 21 秒越えた方が負け、という地味にも程があるゲーム。ただし、罰ゲームは「 10 秒間、スタッフ全員に罵倒される」と地味に斬新です。

 この地味な対決、結局矢口さんが 0.08 秒オーバー(この数字もまた地味)で負け、スタッフ全員から罵られることに。ただ、スタッフ全員恐ろしくボキャブラリーが無いため、基本的に「バカ」連発。途中途中に「チビ」だとか「ヘボ」だのと小学生以下の罵倒が混じり、挙げ句の果てには

出っ歯!

もうよく分かんなくなってました。いいなぁ、このスタッフのそういうとこ好きだよ。先々週ぐらいから地味にやってる「重隅エンタメ」のコーナー(映画の重箱の隅をつつくコーナー)での賞品が薄くてプラスチックの重箱というショボさ満点なとことか。

 「即興ソング」のコーナー(いつの間にコーナーに)に、椿屋四重奏から中田裕二が登場。登場したからと言って特に話すわけでもなく、いつものように矢口さんが形容詞、劇団が名詞を作ってくじを制作。まずは劇団。劇団が当たったのは「秋空高くゲタ」。以下のような歌詞をいつものプチ長渕っぽく歌いました。

明日は 晴れるかな
ゲタを飛ばして 占ってみたのさ
そしたらゲタさんは言ったよ
明日は雨だってよ
そしたら俺の瞳からも雨が降ったのさ
だけど負けないぜ 俺は告白するのさ
彼女と幸せになるのさ
愛の花を咲かすのさ
ゲタの鼻緒を切れないように
しっかり縛って 彼女の元へ走る
ゲッタウェイ

矢口さん「すごーい」。お前はいい加減もっと誉めろ

 続いては、中田。「恋に破れたむぎ茶」……だったのですが、「むぎ茶」の字が「むぎ煮」に見える、ということで何故か「むぎ煮」で作曲。どうでもいいけど、このコーナーで即興する人は何故か全員スローナンバーだよな。誰か一人ぐらいアップテンポで作ればいいのに。無理か。

 というわけで、以下のような歌詞をごく普通のフォークソングっぽく歌いました。

彼が食べたいって言った
むぎ煮を出したら
恋に破れた

あまりに無難で、反応に困るスタジオ全体の空気が一番笑いました。

 最後は、確か二回目の挑戦になる矢口さん。嫌がりながらも、劇団にハメられます。しかも、使う楽器はスチールドラムです。まさかあの特訓がこんなところで役に立つなんて……! 引いたのは「落ち葉で転んだマッサージチェア」。

 というわけで、以下のような歌詞を、スチールドラムをテキトーに叩きながら初めて歌を覚えた幼稚園児のように歌いました。

秋が来たよ どこに来たの
日本にも来たよ 落ち葉が素敵
落ち葉はすごく滑りやすいからね
転んだりしたら危険だからね
気を付けないとね
転んで怪我したら 絶対に体痛い
体が痛かったら マッサージチェアで ほぐしてみよう

聞いてる方が苦痛なクォリティな即興ソングを、劇団評して曰く

やぐっちゃんが転んでた

別に今に始まった話じゃないけれど、登場して無難な即興ソングを歌っただけで、オチすら矢口さんに奪われ、大して宣伝さえしていないゲストの意味って何だろう……。

 どうでもいいけど、韓国の「環境戦隊」DVDの安さは酷かったなぁ……ああいうの観ると、「あぁ、日本はちゃんとしたもの作ってる」と安心しますな。いや、向こうでもパチモン扱いなんだろうけど。あと、ミシェル・ヨーのアクションが凄かったよ。