「松紳」


 松紳ディナーショー。紳助も松本も取れなかったNHK上方漫才コンテストを取った二組が登場。今週はザ・プラン9ダウンタウンのときはトミーズが最優秀、紳助竜介のときはこだま・ひびきが最優秀だったそうです。そのとき、紳助は「こんな審査間違ってる!」と大暴れして、以来大阪NHKに出して貰えないんだとか。松本苦笑。そんな紳助も、今は反省してるらしいです。

 そんな紳助、もう一組の笑い飯に関して、「もう慣れた」「今年のM-1、色褪せてくるんちゃう?」と笑いながら言います。松本も「そういう意味では今日は楽しみですね」と。笑い飯、期待されております。

 そんなわけで、ザ・プラン9。二人とも全然知らないそうです。でも客の反応は良く、「何で自分らは知ってて俺らは知らん」と紳助はちょっと困惑。やったネタは、この前の「笑いの金メダル」でやったネタ。ゴルフのスイングとか、人類の進化とかのアレ。ネタを観てる間、松本はクスクス笑ってる感じでしたが、紳助は終始もの凄いマジ顔。ちょっと怖いぐらいでありました。

 ネタが終わると、まず「初めまして」と挨拶し合う 7 人。ザ・プラン9が吉本であると聞くと紳助は「全然知らん」松本は「吉本チックじゃないですよね」とそれぞれの驚き方をします。ついでに、 5 人になった理由は「それぞれのコンビ解散で、あぶれたのが集まったのがたまたま 5 人」なんだそうです。紳助は「 5 人っておもろいよな。でもネタは難しいやろうな」と興味を示します。

 加えて、「偉そうに言うてごめんな」と前置きしつつも、「テンポ遅いよな、 5 人やから」と指摘。曰く「レースのピット作業は、ひとりが手を引くとひとりが手を入れてて、見た目 8 人ぐらいでやってるように見えるが、実際に触ってるのは三人だけだったりする。そういう風に、順番に喋るのを待ってるとどうしてもテンポが悪くなるから、その辺が……」とのこと。松本も付け加えて、「ひとり(ヤナギブソンの一人喋り)でやってるとこは面白いんですけど、四人が出てくるとちょっとダラッとする」と。そう言いつつも、紳助は「でも、やりがいあるよな」と。

 ここで、ザ・プラン9から松紳への質問が運ばれてきます。何の前触れも無しに突然運ばれてきたので「びっくりするわ!」と言いつつも、まずはお〜い!久馬からの質問に答え……その前に、松本が「君、滑舌悪いな」とツッコみます。緊張しつつ、滑舌良く再び質問。

よいチームワークを保つ秘訣は?

 紳助は、コンビ組んでるときは圧倒的な権力でやっていたので、喧嘩さえなかったが、チームじゃないんだそうです。ネタ作るときは、紳助がひとり喋り続けて、手の合図で相方の台詞の振り分けを教えていたんだとか。曰く、ネタ帳など文章にすると、無駄な間が生まれるからやらなかったんだそうです。

 松本は、紳助の「仲悪いやろ?殺したろかって思ってるやろ?」という茶々を避けつつ、ザ・プラン9に、「もうちょっと仲悪くてもいいんちゃうかな、っていう気がする」とアドバイスします。紳助と併せて曰く、「仲間意識」より「どっちがおもろいねん!」ということだとか。「ボケたからツッコんだろ」ではなく「普通のツッコミでは終わらせん」というのが大事なんだとか。

 松本も、コンビ仲悪かった時期はあったらしく、浜田のツッコミが「ホンマにもうええわ!」だけだったときもあったそうです。でも、どちらも必要だと分かっているから別れないのだとか。素敵な話ですね。「色々経てですけどねぇ……」という松本の呟きが意味深です。

 話は戻って、紳助はプラン9を評して、「まだ考えられる範囲」と言います。松本も「二人でええやん、とは思わず、 5 人の意味はあった」としつつも、「 6 人でもええやんと思える内はまだあかんかなぁ……」と。

 続いてヤナギブソンの質問。

お二人の脳の回転が未だに早いのは何故?

 紳助は「衰えてる」と断言。でも、本も読まない、映画も観ない自分が何故こんなに喋るテーマがあるんだろ?と考えたとき、目の前であったことを感動して「心で記憶してる」からだそうです。心で覚えたことは、同じ温度で喋れるんだとか。対して、山崎邦生は年間 100 冊の本を読み、漢字もいっぱい知ってるのに、何の役にも立たせられないんだそうです。松本曰く、「答えのあることしか分からない」。二人の結論は、「山崎は阿呆です」。ついでに、ヤナギブソンのセンター分けには分け目が無い。

 続いて、浅越ゴエ

ギャラは、どのタイミングでどれくらい上がりましたか?

 紳助曰く、東京で冠番組やったときだとか。ザ・プラン9も、ダウンタウンも、ステージ 250 円とか 500 円の仕事とかあったらしいです。すげぇな吉本。

 ここで紳助が、自分の給料の変遷を語ります。

  • 一年目
    • 年収 8 万
  • 二年目
    • 年収 70 万
  • 三年目
    • 年収 210 万
  • 四年目
    • 年収 720 万
  • 漫才ブーム
    • 年収 1500万〜1800万
    • 年収 2000万
  • 漫才ブーム終わる
    • 年収 3000 万
  • コンビ別れて
    • 年収 9000 万

 以降は覚えてないそうです……ケタが……。聞いてる間のプラン9の呆けた顔は笑えますが、このケタは笑えません。松本曰く、「今、 17 億ぐらい」。紳助は逆襲に「松本はスリランカ買えるぐらい溜め込んでる」「金が勿体ないから結婚しない」と糾弾します。「めちゃめちゃ金持ってんで」と。噂によると、自宅も質素らしいですからねぇ……。

 紳助は、吉本でギャラランキングを、幹部から 30 秒だけ見せてもらったんだそうです。ただ、そのときは変に集中して、「チャーリー浜」とかそういう名前に目が行ってしまって覚えられなかったらしいですが。

 続いて灘儀武

先輩に可愛がって貰うことは大事か?

 紳助は「全然要らん」。「人見知りなんです」という灘儀に、松本は「お笑いって、人見知りの吹きだまりみたいなもん」と一言。紳助も人見知りで、自分から申し込んだジムにでさえもの凄く気負いしていくのだとか。松本は「でも人と距離置いて人間観察みたいなのは、大事なこと」と言います。紳助もその特性故に「相手が分からないことで怒ることもよくある」そうです。人見知りじゃない人は、人の真ん中に居て騒いでるから人のことを観てないと松本は分析。

 浅越が、「嫌な先輩とかに誘われたときは……?」と追加で質問すると、松本は「誘われたことない」。浅越の嫌な先輩って誰だ。紳助は「アッコさんぐらい」。

 ここで終了の音楽が鳴り、笑い飯は次回に。果たして笑い飯松紳二人の鼻をあかすことが出来るのでしょうか。要注目。しかし、ザ・プラン9のガチガチに緊張してる様子は、滑稽すぎるぐらい滑稽で面白かったです。そしてそんな中で、相変わらずのトーンの(多分緊張してのアレなんだろうけど)浅越。得してるのか、損してるのか……。