「魔弾戦記リュウケンドー」

 毎度のことですけど、惜しいなぁ。「敵の巨大兵器の中に閉じ込められたヒロイン(?)」「それを救出しようとするヒーロー」と、図式はかなり燃えるのに、実際の内容には殆ど燃えないのはこの作品がどうしてもどっかで力を抜かないと気が済まない作品だからか。

 ミニパトのミニコントとか、一回突入したけど色々あって変身できないとか、そんなのまどろっこしいだけだから要らないんだよ。もっと救出作戦の立案に時間掛けて、綿密な作戦作って、決行して、あと一歩ってところで妨害が入って、突入しながら数々のレーザーにブチ抜かれボロボロになっていくヒーロー、それを観て「もういい!」と叫ぶヒロイン、そこで冒頭の「俺が困っちゃう……」というギャグを伏線にして「お前に死なれたら俺が困るんだよ!」とかなんとか叫んで満身創痍になりながら救出・撃破! どうよこれ(←馬鹿)。

 個人的願望はともかく、フル CG による巨大兵器撃破はなかなか見応えあっただけに、そういう細部でダラッとしちゃうのがホント勿体ない。もうちょっと締めるところはしっかり締めて欲しいんだけどなぁ。

 それにしても、あのメカ幹部生きてたのか……その生存に関して何の説明も無いっつーのは非常に潔いですね……。