「やりにげコージー」


 吉本貧乏列伝の後編。

 満を持してメッセンジャー・黒田が登場。極貧を超える赤貧で、赤ん坊の頃家に食べるものが無くてお腹を空かせたネズミ耳をかじられ、お母さんに二度捨てられ(耳をかじられてるお陰で周りに気付かれ助かった。ネズミは神様)、ヤクザが借金取りに来ればお母さんが歯もボロボロなのに売られると覚悟してヤクザに「お前なんか売るか!」と罵られ、家で誕生日会を開けばお母さんがドナルドの格好で黒田の友達に 500 円ずつ要求したりと、その赤貧エピソードの数々は、おはよう。・芦澤が夜逃げの果ての自動販売機の売り上げで暮らしてたとか、千鳥・大悟の島でのほのぼの貧乏エピソードなど吹っ飛ばすインパクトでありました。

 が、一番強烈だったのは、楽屋に余った弁当をロッカーに隠して持って帰ろうとした黒田でした。一番先輩で、今は若干潤ってるのに。それに比べれば、時間も無いのに真っ先に弁当に向かい、弁当食ってる間出演者全員を待たせた次長課長・河本なんか、かわいいものなのでした。