「轟轟戦隊ボウケンジャー」

 まさか「リュウオーンの手記」の伏線が回収される日が来るとは思わんかった……。別に「そうかも?」ってだけで終わっても全然問題無かったんですけど、「元人間で冒険者。仲間に手酷く裏切られ、レムリアの秘法で龍化した」という驚くほどちゃんとした設定リュウオーンにはあったんですね……。侮っておりました。

 話的にも、人間への憎しみから「黄金の剣」を求めるリュウオーン、「レムリア文明の探求」のために「黄金の剣」を求める博士、そしてプレシャス確保のために「黄金の剣」を求めるボウケンレッド。三者三様、それなりに分かり易くプレシャスに向かう動機と、その強さを描いてくれたので大変見易かったです。リュウオーンなんて夢を語るだけで最強技が出るんだから、その想いの強さが分かろうと言うもの。

 更に、博士はレムリアの遺跡を荒らすサージェスを嫌っていて、冒険者には「力を見ると、手にしたくなる!」と窘め、自分では「純粋な想い」からプレシャスを求めているつもりでも、結局は「正しい魂」を求める「黄金の剣」は抜けず、リュウオーンに「私を蔑む資格など無いわ!!」とボッコボコにされる展開は、何か考えさせられるものが御座いました。

 その後のレッドの活躍は異常にカッコ良かったなぁ……。満身創痍の生身で突っ込みリュウオーンに吹っ飛ばされ、そこにあった黄金の剣に目を付けるも、「お前みたいな冒険者には無理だ!」と博士に言われるレッド。

 しかしレッドは言う。「俺が欲しいのは、あなたを守る力!」。そして黄金の剣を掴み、剣の抵抗の中でレッドは叫ぶ! 「選んでいるつもりか!? 違う、俺がお前を選ぶんだ!!」そして抜ける剣!!! 広がる衝撃波!! 飛びかかるリュウオーンを吹っ飛ばし、アクセルラーを黄金の剣で走らせながら叫ぶ!! 「スタートアップ!!!!!」

 うっひょぉぉぉぉぉ〜〜〜〜い!!!

 このとき流れる曲(レッドのテーマ曲?)もカッコ良かったし、その後の幻獣一刀両断もカッコ良かったし、視覚的にも聴覚的にも大満足。いやぁ、カッコ良かったなぁ。最後のズバーンには正直全身の力が抜けるようで御座いましたけども、次回予告ではカッコ良いアクション見せてたからいいか。

 それにしても、リュウオーン派手に爆散しちゃいましたけど、もしかしてこれで退場? そんなわけないよね? あと、幻獣のデザインカッコ良かったッス。