「ウルトラマンメビウス」

 「 80 が出るよ!」と親切な方から教えて頂いたので、「レオ登場」の回のように見逃してなるものかと視聴したのですが、どうやら 80 が出るのは来週だったっぽく、今週は「宇宙から来た花が……」という怪奇系のお話でした。

 暫く観ない内に、「ミライ=メビウス」というのが公然の事実となっていることにびっくりしましたけど、それ以外は「相変わらず……」と言った感じでやはり肌に合わないのでした。具体的に申し上げますと、僕みたいな輩は「宇宙から来た花が起こす怪奇現象と、それに立ち向かうウルトラマンと科特隊」が観たいんですよ。

 でも、番組が比重を置いているのは明らかに「花に狙われる『寂しい』と感じる人間」であって、故に「人間ってみんな寂しいんだと思うの!」というしょーもない人生訓のためだけに番組の半分以上の時間を割き、肝心の宇宙花は、仰々しい登場の割に大した抵抗も無いまま切られて焼かれてサヨウナラ

 僕みたいな輩は、ここで「ふざけんな」、と思ってしまうわけですな。ちょっと待て、と。「地球と同化する」とまで言うヤツの武器が咽せるだけの花粉とツタだけって何だよ、と。別に「寂しいと感じる人間」を描くな、って言うわけじゃないんです。だけどあまりに説教臭すぎないか、と。そういうのって、たった一言とかに込めるから沁みたりすんじゃないのか、と。

 もう何もかも合わん。合わん合わん合わん……と悪態をつきながら観ていたときに飛び込んできた、「俺達のウルトラマンだ!」「矢的先生ーーー!!!」という次回予告にしっかりグッと来てしまうのでありました。クッ……全ては策なのか……っ!