「仮面ライダーカブト」

 直接内容には関係無いですけど、美味い鯖味噌作るなら、そんな荒々しく身削いじゃダメだよ。スーッと切って、スーッと切れ目を入れんと。ってこの前「ジャポニカロゴス」で言ってたよ。あー鯖味噌食いたくなってきた。

 で、ようやく主人公がヒーローっぽくなり、個人的にはかなり面白かったです。どこからともなく颯爽と登場し、「おばあちゃんは言ってた……」と前口上。変身すれば一瞬でワーム 4 体を撃破し、加賀美の弟に擬態したワームには手を出さず、成すがままにされながら加賀美を指さして「選ぶのはお前だ」。そして加賀美は「頼む!」と叫んで一気にトドメ。くぅ〜カッコイイぜ!

 この最後のアクションも、今までの間抜けな画と違って「雨粒が止まっている」中を戦い、雨粒に触れるたびに雨粒が弾ける、という細かい演出も光ってて今週は素直にカッコイイと思えました。あんな感じの、映画「HERO」でありましたよね? 槍をジェット・リーが縦に割るシーンで。あれ思い出しました。どっちもカッコイイ。

 話の内容も、主人公とその妹、加賀美とその弟、互いの関係を描きつつ、主人公が上手く機能しながら回ってて観てて凄く面白かったです。単純にドラマとして成り立っていたし、地味にワームの設定説明もしてたし。

 惜しむらくは、弟ワームのトドメを加賀美が刺さなかったことかなぁ。てっきり、カブトのライダーキック喰らって虫の息の弟ワームに、涙しながら最後の一撃(銃で)を加えるもんだと思ってたんですけど……まぁ、ここでトドメを刺せなかった、という悔しさが「いつかお前を超えてやる!」って台詞に繋がってるのかも知れませんけど。

 シリアスになりすぎず、ふざけすぎもせず、ヒーローっぽさも感じられると言う理想的なバランスの一話でありました。まぁ、主人公のキャラ(というか喋り方)に慣れない人は辛いでしょうけども。

 それにしても、ライダーキックは回し蹴りで固定なんですね。てっきり「555」のときみたいに時によって形が違う、みたいなことだと思ってたのに。う〜ん、ちょっと残念。やっぱり、回し蹴りだと見た目どうしても地味ですから。