「時効警察」

 あら、なんだか凄くまともね(緒川たまきさん口調)。

 ギャグも殆ど無く、ミステリー部分(という程のものでもないけど)も今までとは比べものにならないぐらい(あくまでこのドラマの中では)ちゃんとしたものだったし、加えて人間ドラマまであった。あまりにまともでちょっと戸惑ったぐらい。あー失敗したなぁ。こんなことだったらもっと集中して観るんだった。軽い気持ちで観てたから、肝心の犯行隠蔽部分がよく分かんなかった。だって、先週まではそれで充分理解出来たんだもん……。

 要するに、緒川さんの自己顕示欲が結果的に隠蔽になったってこと? 緒川さん的には「自分が差した新聞紙が美しかったと言っていた」という部分が重要だった、と。合ってる?

 そう考えると、なんだか凄く怖い話であった。先週の話も、先々週の話も、「真の時効は訪れない」という点では一緒だけど、今週のはそれに加えて「救い主が一番の罰になった」ってことでしょ。これはキツイよー。それだけに、最後の「誰かに真実を知って欲しかった」って台詞は、本来の意味以上にキッツイ台詞だった。ホラーだホラー。

 今までのシュールテイストからすると、少し物足りなかったかも知れないけど、これはこれでドラマとして成り立ってたので個人的にはアリ。っていうか、来週永作博美さんだよ。どうする?(何が?)