(新)「牙狼〈GARO〉」

 「虎の門」のCM中にチャンネル変えたら遭遇。うわ、こっちも完全に忘れてた。

 東映の特撮好調を見て、「グランセイザー」シリーズを始めた東宝を見て、今度は松竹が手を出した、というのが今作らしいのですが、その辺の事情はよく知りません。ただ、「テレ東の特撮」というと、前に一回だけ観た「グランセイザー」の凄まじい安さが印象に残っている為、その辺かなり心配だったのですが、それは杞憂に終わりました。それどころか、少なくともCGのクォリティに限って言えば「マジレンジャー」や「響鬼」よりも上という驚異。頑張ったなぁ、松竹。

 美術造形もかなり頑張っていて、主人公の強化スーツ on 白コートは笑っちゃうぐらいのカッコ良さ。何だか体型が不自然なのですけど、動くたびにバサ! バサッ! と翻るコートはマジカッコイイ。主人公の変身後の「GARO」も、全身金メッキで、その派手さに劣らずフォルムも武者っぽくてカッコイイ。敵のデザインもゾンビというかクリーチャーというか、そういう感じでそっち方面には全く文句無し。

 アクションも、若干CGの動きがあまりにCG過ぎる(説明が難しいのですが、動きがとても「数値で指定されたっぽい」とでも言いますか……)のは気になるものの、よく翻るし縦横無尽に動くし、よく頑張っているという印象。今やってる日曜朝の方が、そっちの方面であまり満足させてくれないので、そう言う意味でも良く見えます。

 ただ、気になる点は勿論あって、細かいところだと効果音が恐ろしくダサイということ。折角ビジュアル的には結構な出来なのに、そこに付けられる音がすっげー安い。安いというか、悪い意味で大袈裟というか、そういう感じでかーなり白ける音です。

 全体的に言うと、主人公が喋る小物を持っていたり、目的が「ゾンビ狩り」だったりと、なんとなく「ヴァンパイアハンターD」っぽい。別にパクリとは思わないですが、多少カブって見えるので、何となく無意識のうちに比べてしまう感じはある。

 ストーリーは、まだ第一話なので説明程度だったので(しかも前半見逃したのでよく分からない設定多し)、これからどうなるかはちょっと未知数。楽しみにしながら観ます。放送期間短そうなんで、そうグダグダになりそうもないし。そう言えば、「深夜の特撮」って観るのいつ以来だろ……思い出せん。もしかしたら初めてかも。そう言う意味でも楽しみです。頑張れ松竹!

追記

 メールフォームより「松竹じゃなくてインディペンデント系の制作だぜ」と教えて頂きました。聞きかじりフォーーー!((C)HG) いや、ホントすいません。