CREAM「WHEEL OF FIRE」

 いやぁ、凄い。何回聴いても凄い。特に、LIVE盤の方の二曲目、「SPOONFUL」。なんと全編16分、インプロヴィゼイションしっ放しなのだ。こればっかりは、長いのが苦手とか言ってる僕も(贔屓目ですが)、16分間じーっと聴いていられる演奏です。だってね、ギターだけじゃなくて、ドラムも、ベースもみんなインプロヴィゼイションなんだよ。そこに溢れるパワー、今にも破綻しそうなスリル。これを聴けずに何を聴く、って話で。

 インプロヴィゼイション的なものをある意味で大成させてしまったバンド、それがクリーム、なんだそうだ(渋谷陽一のガイドブックより)。そして「行き詰まり」までも予感してみせて、解散した。そのお陰で、その後暫くのClaptonの活動は正当な評価を受けられなかったそうですが、僕は所詮後追いなので、みんな好きです。