「天装戦隊ゴセイジャー」(終)

 中盤、具体的に言えば劇場版公開前後から、呆れ返り過ぎて観てないというか、観てられないというか、そういう時期はあったものの、何とか完結まで見届けたー……と思ったらVシネマあるのか。「電王」「シンケンジャー」「W」に関しては「人気に応えて!」というコピーに納得行くけど、「ゴセイジャー」に関しては何故そんな企画が成立するのか全く理解できないんですけども。

 既にネット上では非難囂々らしいので、今更僕みたいなクズ野郎が言うことでもないんですが(既に新戦隊も始まってるのに!)、本当に雑で安易でイーカゲンな作品でありました。勿論、悪い意味で。

 とにかく、「天使」という設定をあまりにもアイテムとしてしか使わなすぎだったと思う。劇場版が一番顕著だけれど、結局『天使だから奇跡起こしたっていーじゃない!』というクサレ甘え根性というか。作劇を拒否してるとか思えない。結局、そういう箇所以外に「天使」という設定が活きる場所は皆無に等しかった。天使なのに人と同じもの食うんだ? とか、経済活動は全部髭男爵任せなんだ? とか、「見習い」って言うけど、正式に天使になった人達はどこで何してるの? とか、初手からディティールが粗いし。

 公式サイトの超絶内輪ノリな感じも含め、近年稀に見る低調なシリーズでした。