「仮面ライダーディケイド」

 最終章・前編。

 先週感じた嫌な予感が的中して本当に嫌な気分です。ってかさ、歴代のライダーどころか、テレビシリーズ内で登場した人々までゴミの様に殺せる神経が僕には全く分からん。しかも「響鬼」の連中に至ってはオリジナルキャストだぜ? だったら一話の話題のためだけにオリジナルキャストなんか起用すんなよ。今回にしても起用理由不明のクイーンをゴミの様に殺してるしな?

 今更書くけど、「響鬼」の世界での音撃道セッションに結構感動したんですよ? 今でも「ディケイド」で随一の名シーンだと思うぐらいに。なのに、あの場に居た人間全員何の因縁もなく爆散させられて、どうしたらいいの? 僕の感動返してくれよ、マジで。

 せめて「作劇上、仕方ない死だった」と思わせてくれればいいのに、肝心のお話はズッタズタで、既に成立させる気が無いでしょ。「アポロガイストが世界の融合を進めている!」って、それが通じるのは昭和だけだっての! ちょっとぐらい納得できる理由をこじつけろよ!! 「全世界の融合と支配を企む大ショッカー」の最終手段が「ファンガイアとの融合」って規模縮んでるだろ!! つーか何がしたいんだ鳴滝!!!

 もうホントに、今後の展望に嫌な予感しかしない。それはお話のことだけではなくて、興行的な意味でも。平成ライダーに於いて「伏線投げっ放し」は既に伝統芸能ハゲ踊りになりつつあるけれど、何か「ディケイド」は新たなる悪癖を生みそうな気が……。っていうか、半年という割と丁度良い放送期間だというのに、ここまで何も無いってどういうこと? 「 10 周年記念のお祭り」と言えば聞こえは良いけど、それはあまりに安すぎる戦い方だと思うんだけど……。

 本当にイライラ、イライラしていて、多分来週の最終回後はここに罵詈雑言を書き散らすことは確実なのだけれど、次回予告でベルト巻いている剣崎とか、キバットを握る紅渡を観ると、やっぱり一瞬テンション上がっちゃうんだよなぁ……。

 僕は今でも、「剣」と「キバ」は平成ライダー最下位とブービーだと思っているけれど、それでもそれぐらいの思い入れはあるんですよ。それなのにさぁ……(冒頭に戻る)。