「獣拳戦隊ゲキレンジャー」

 理央メインでこういう話は流石に盛り上がる。相変わらず、「拳断」という設定の意味不明さやシャーフ−の恐るべき脇役っぷりなど、気になる部分は多々あるけれど、理央とメレ、そしてレッドのやりとりは 1 年間見続けてきた身としては本当に沁みるものがあった。こんな作品でも。ホント、なんで彼らが主人公じゃないのだろう……もっとスタッフはゲキレンジャーを愛してやれよ!

 個人的に一番グッと来たのは、死地に赴かんとするライバルに対するレッドの「俺、強くなっちまうぞ!? お前、追いつけないぞ!?」。何だか字にすると激しくマヌケだけれど、この一年間、ひたすら奇異にしか映らなかったレッドのキャラクタ−がとても活きているシーンでありました。その後、先に逝ったメレとのシーンは反則。

 ついでにロンのキングギドラ形態も、かなりの派手さでようやくラスボスとしての風格が出てて良かったです。馬鹿デカい龍の首がちっぽけなゲキレンジャー達を襲いまくるシーンは、合成のショボさはともかくかなり見応えがありました。ああいう、「巨大なものに立ち向かう小さき者」というシチュエーションは変に燃える。あぁ、「モンスターハンター」やりてー(関係ない)。