「ハタチの恋人」(終)

 最初に書いておきますと、リタイアしました。4 話ぐらいで。

 「空から降る一億の星」という、狂おしいほどの駄作を最後まで見続けた経験から、「どんなに酷くてもリタイアはしないだろう」と高をくくっていたわけですが、敵は思っていたよりずっと巨大でした……。これで、僕の「さんま師匠の作品は、どんなものでも全部観る」という執着は崩壊してしまいました。あぁ、憎いぜ TBS ……。

 奇跡的なほどにテンポがない演出、スベり倒すギャグ、不自然に多いワンショット、全く深みのないキャラクター、1 時間掛けて何の山場もない奇跡の脚本、えぇ〜とあと何だ。まだまだいっぱいあるけれど、一言で言って観るに堪えない。いや、これでも頑張ったんですよ? 最初は長澤さんのかわいさだけを頼りに観てたし、長澤さんとさんま師匠の掛け合いに注目しようともしたし、それがダメだと分かったら市村さんとの掛け合いに全感覚を集中させて良いところ探そうとしたり……でも結局全部無駄。だって全っ然面白くないんだもん。どんなに長澤さんがかわいかろうと、市村さんがはっちゃけようと、それにドラマが貢献してくれないんだから面白がりようがないんです。

 このドラマは、当事者達が何をどう言おうと誰がどう見たって「 TBS によるさんま師匠の接待」が入り口。なら、「接待だと思ってる連中に一泡吹かせてやるゼ!」的な制作者側のやる気に、始まる前は期待してたわけですけど、そんな露程の期待すら裏切ってくれた TBS さん。構図的には同じような感じだった「世界で一番パパが好き」は、結構好きなドラマだったんだけどなぁ。そんなにやる気ないなら、そもそもやらなきゃいいんだよ。さんま師匠の戯れ言なんて笑って流せば良かったんだよ。結局、このドラマはさんま師匠の妄言を加速させるという、最悪の結果しかもたらしてくれなかった。このドラマに関わった連中全員殴りたい。

 まぁ、4 話までしか観てないので、その後奇跡的に面白くなった可能性も……それはないか。はぁ、ホント馬鹿だな TBS 。