「獣拳戦隊ゲキレンジャー」

 「自分に勝つにはお前には足りないものがある」と言いつつ、結果“足りないもの”の欠片も見せることなく敗北し、散り際には「卑怯者!」「お前なんか俺の息子が倒すもーん!」と負け惜しみ且つ他力本願かますという、ようやく登場した割に信じられないぐらいの小物ぶりを発揮するダンにがっくり……。

 加えて、本来一番の識者であるべきマスター・シャーフーは、猿でも用意に分かる事実に気付かないばかりか(っていうか、ゲキが虎の時点で何か気付けよ!!)、気付けば場面の端っこでぶっ倒れているというザコぶり。お前はいつになったらマスターらしいとこ見せんだよ!! マスター・ヨーダの同じ声の癖に!!!

 話としては、理央が「(本当の意味で)唯一勝てなかった相手」としてダンが居て、そのダンの存在が理央とレッドの因縁をより強くするわけなんだけれども、その中心にあるべきダンがあんまりにもショボいので、ついでにそんな奴に拘ってる理央までショボく見え、結局全く盛り上がることなく終わってしまった。あぁ〜あ……。

 父親かも知れない男にしがみつき、「自分も親が欲しかった」と心情を吐露するシーンとか、例えあんなショボエピソード群でも伏線として充分に機能して割と良いシーンだったんだけどなぁ……。

 ……というか、今気付いたけど、このままだとマジレンジャー」と丸カブリだよね。「マジレンジャー」はスター・ウォーズ」をそのまんまなぞるという荒技で盛り上げてくれたわけだけども、果たしてこちらは……。