「内村さまぁ〜ず」

 ようやく観た。観たのはバナナマンゲストの回。

 かねてより「酷い」と聞いていたけれど、実物は想像を遙かに超える酷さでした。グダグダでグズグズ、という言葉では片づかないグダグダグズグズっぷり。実質的な前身番組である「内村プロデュース」では、どんなにグダグダでグズグズだろうと、一応テレビ放送であるが故に最低限守っていた“お約束”というかそういうものすら守っていないというカオス空間。構成作家とディレクターはもっと仕事をしろ!!

 具体的に説明致しますと、今回の場合「何でもソツなくこなすタレントになろう!」的な企画で、色んなことに挑戦してたわけなんですが、ことごとく挫折。そして、「妥協案」と宣言して際限なくルールをユルくしていく有様。例えばストラックアウトをやれば、「無理だから」という理由で距離を 10 m にし、それでも無理だからと 5 m にし、それでも出来ずに「グラウンドの使用期限がなければ 1 m でもやった」とか言い出す有様。

 ボウリングに至っては「利き手じゃない方でストライクを取る」という主旨だったのに秒速で挫折し、「妥協案」として「利き手 OK 」として普通のボウリングに。最終的な合い言葉は「これで酒が呑める」。酷い。酷すぎる。

 一応、「内P」直系のツッコミテロップ(妥協案を求める一同に対する「ハイエナ」は傑作)とか、さまぁ〜ずの何気ない一言とか、ウッチャン異様に似合わない黒縁メガネとか、これだけのメンバーが揃ってるんだから面白いことは面白いんですけども、普段テレビばーっかり観てる身としては観てる間「いいのか!? ホントにいいのかこれで!?」と不安でいっぱいでありました。不安を抱えながら笑うなんて初めてだよ! 

 イメージとしては、最初期の「内P」( DVD で言うところの「創世記」)をブヨッブヨにふやかした感じの番組。「毎回楽しみにして観る」より、「ヒマな時に思い出したら観る」というのが一番合ってる番組なのかも。そう言う意味では配信番組らしいっちゃらしいんだろうけど……。

 確か、これ始まった頃「 DVD 化も視野に」みたいな話だったと思いますけど、もし自分がこの番組の DVD 編集任されたら泣いて逃げ出す自信があります。だってつまむとこしか無いもん!! 残りの回、いつ観よう……。