「獣拳戦隊ゲキレンジャー」

 襲われた現場に泊まるなよ……。っていうか「倒されたフリをして……」ってどう見ても倒してねぇよ!! そら襲われるわ!

 相変わらず「どうしてそんな見せ方しかできないんだ!!」と憤ってしまいたくなるようなお話なんだけれど、それでも何故かどうしてグッと来てしまうのは、やはり石丸ボイスの為せる技なのでしょうか……。

 まぁ、そもそも「師匠のために頑張る弟子」という構図自体がツボなんですけども。「体が丈夫だから乗っ取られない」というのはホントにどうかと思うけど、敵の攻撃をはねのけた後、「サメが言ってくれた!」と宣言するジャンと、それにひたすら感動するシャッキーには素直にジーンとしましたし。今回の話によって、「真の師弟」となったシャッキーとジャンが、次回は本格的に修行を開始……とかだったら少年漫画っぽくて燃えるんだけど、何故かそれは臨獣拳の分野なんだよなぁ。訳わかんねぇよホントに。勿体ない。

 考えてみると、ゲキレンジャー自体はともかく、師匠のキャラは「如何にも師匠らしい」シャーフー、「お調子者だけど実力は確か」なエレハン、「ストイックな求道者」なリー、そんで「まだまだ未熟者」なシャッキーと、駒はしっかり揃ってるんだよなぁ。これを毎回活かしきれないのは、大人の事情なのか何なのか。今回の話にしたって、折角揃い踏みしてもちゃんと立ち回ってたとは言えないし(正直、シャッキー以外は何でもいいような役回り)、凄くもどかしいですな。折角エレハンとシャッキー……っていうかキンポーとチェンが共演しても何のお楽しみも無いんですもの。

 次回は何の前振りも無しに理央と決戦っぽい。そろそろ増員の時期ですけど、その前振りになるのかな?