「仮面ライダー電王」

 アバンタイトルでの、モモタロスによるあらすじ紹介は、何か一昔前のヒーロー物のノリで大分好感度高し。「イマジンを倒すのが電王の役目ってわけだ!」。平成ライダーでこんなノリが戻ってくるとはなぁ。

 しかし、デンライナー車内劇はもう鉄板の域だな。キンタロスがボケて、モモタロスがキレて、ウラタロスが冷静にツッコんで、ハナが殴る。既にパターンが出来上がっていて、安心して観ていられる。まぁ、キンタロスのキャラがまさかあんなんだとは思わなかったので(先週までは「ちょっと抜けたしっかり者」ぐらいの印象だったのに)そこは若干ビックリしたけど。

 それがしっかりアクションに反映されるのも素晴らしい。キンタロスにストレス溜めさせられ続けた挙げ句の変身で、文字通りルンルン気分で戦うソードフォームよ。ひたすら投げ飛ばし続けるという、豪快にも程がある戦い方も素敵。そんでそのまま行くと思ったら、敵の「亡きものにしてやる」発言で、キンタロス登場。ソードフォームの「それ言っちゃダメーーー!!」には笑った。

 打って変わってアックスフォームは、ガシッ、ガシッ、と受けてガスッ! と斬る非常にメリハリのあるアクションで非常にカッコイイ。「お前のモーションは大きすぎる!」とかなんとか言って避けられまくってるときでさえメリハリが利いてるから尚素晴らしい。

 正直、メインのドラマは結末が見えすぎてる上に子役の演技が小憎たらし過ぎるので(「あー! カスミだー!」とかなんとか言ってた子の声があまりにも低かったのには笑ってしまったけど)、退屈極まりないのだけど、それを補って余りある要素が多々あるので、「電王」は楽しいね。