「はねるのトびら SP 」

 長澤まさみさん目当てで録画したら、寿司屋のコーナーに志村けん師匠が出ていて(ごく個人的に)お得なスペシャルでした。

 普段、この番組を全く観てないので、平時がどういうお約束になっているかは全く知りませんが、取り敢えずルールを 1 ミリも守らずに好き勝手する志村師匠は非常に楽しゅう御座いましたよ。「こちら!」に即座に反応して「どちら!」と声を挙げたり、怒られている最中に淀みない動きでつまみ食いしたり、寿司を笑わせようとしたりする辺りは特に。スイカ食べ始めた辺りからネタっぽくなり過ぎてたのが残念。

 それにしても、西野のツッコミってたまに本気で怖いよね。例えば、ダウンタウンの浜田が志村師匠を全力でどついても、「笑いを生むひとつの動作」として見えるんですけど、西野がバンバン志村師匠をどついてる姿は、「あれ、この子、ホントに相手を人と思ってないんじゃ……」という懸念が頭を過ぎってしまうというか……。非常に言葉にし難いんですが、たまーにホントに冗談っぽく見えなくてドキッとしてしまうなぁ。周りの連中が殆どガヤしかやってないので、和らげるものゼロだったのもあったのか。

 そんでもって、最後にロバート・山本が「スペシャルで出番が全く無かった」と切々と訴える(ホントにここにしか出てなかった)、というパートがあって、それがもう冗談抜きで可哀想で、とても観てられんかった。まぁ、出番があってもインパルスやドランクドラゴンなんかはほぼガヤで終わってるんだからそっちも何か言っちゃえよ、ってのもあるんですけど。

 なんかさー、「めちゃイケ」の有野の扱いにしてもそうだけど、「自分たちが活かせない」ことを「地味なキャラ」というキャラ付けで済ます、っていう方法ってとてつもない卑怯だよね。まぁ、「ゲームセンターCX」とか「まんとら」とかで、十二分にその才能を発揮していることを全て無いことにされてる有野と違って、山本は本気で地味だから使い所が難しいのは分かるけどさー。

 それでも、「Qさま」とかではそれなりに活躍してるわけでしょ?(こっちも最近観てないから断言できませんけど……)今回、出番が数秒だったドランクドラゴン・鈴木にしても、おぎやはぎのライブにゲスト出演したときの異様な存在感とか、活きる場所というか方法はある筈なんですよ!

 それなのに、ホームであるべき番組で「ダメな奴」という烙印を問答無用で押され、そのまま放置され続けて「これで面白くなったでしょ?」みたいな扱いされてる様というのは、なんかある種、もの凄く虐待っぽいというか……。

 まぁ、結局はそんな難しいことじゃなくて、山本が切ない笑顔で「一番可哀想な奴がここに居るよ……」とか言ってる姿が全く笑えなかったって話なんですけど。それを大爆笑している他のメンバーが凄まじい悪人に見えちゃうんだ、何だか。

 ……とここまで書いて、「何か前にも同じ事書いたような……」と思ったら思いっきり書いてた。山本……。

 あ、長澤まさみさんの方は期待通りかわいかったです。「まさみランキーング!」とか、もうホントどうするよ? ってかわいさ(どんなだ)。あと、地味に「みなさんのおかげでした SP 」に続いて自腹切りまくっていて、「豪気やなぁ……」と思いました。どっちも罰ゲームですけど。