「ハロー!モーニング。」(終)

 先週、今週と総集編として人気企画投票 TOP 100 を紹介してたわけですが、あまりにもアレだったので、 10 分で二週分観てすぐ消した。なんかチラッと矢口さんが居たような……と思ったらホントに出てたらしい。へぇ。

 そんな調子なのであんまり偉そうなことは言えないわけですが、個人的に「あの企画は面白かった」というのが殆ど入ってなかったので、何か頭抱えてしまいました。友近との「危機的状況回避バトル」とかすげー面白かったじゃん! あとホラ、あの、何だ、その……色々あったじゃん! なのにそれを選ぶか!? ってのが並んでて、しかもなんか「いやぁ、凄いことやってきましたねぇ」みたいな雰囲気っぽかったのが、もう虫酸が走るぐらい嫌だった。だから真面目に観なかったわけですけど。

 この番組が、バラエティとしては底辺中の底辺であることは、恐らくどんなファンの方でも諸手を挙げて同意して下さると勝手に思っているんですが、どんなに底辺であろうと、努力の跡だとか工夫の跡だとか、そういうのが見えればまだ許せる。実際、「それゆけ!ゴロッキーズ」だとか「マジカル美勇伝」とかも、普通に見れば底辺のバラエティだけど、色々な試行錯誤の下、非常に楽しい番組だったわけで(だから DVD も買ったし、突如終了したときは悲しかった)。

 それなのに、モーニング娘の根幹であるべきこの番組は、見事なまでに惰性と怠慢と諦観で満ちていて、正直こんなものが何年も続いていたということ自体に若干の怒りさえ覚える次第です。終わって当然。寧ろ続きすぎ。「残念」なんて気持ちは正直微塵もない。きっと、これは最近の事情でこんな有様なんだろう、と思っていたけれど、たまに流れる過去映像から察するに昔っからこんな感じだったようだし、ますます「ふざけんな」って話です。

 別にさ、モーニング娘使ってストイックなバラエティやれ、なんてこたぁ思いませんよ? モーニング娘が「ワールドダウンタウン」みたいのやったらそれはそれで面白いかも知れないけど。ただ、もっとやりようがあるんじゃないの? と毎週のように思わされる番組なんて、どう考えたってナシだろう、と。

 番組内でどんなにメンバーが「面白い人」みたいにキャラ付けされようと、傍目から観れば、モーニング娘ってのは素人みたいなリアクションをし、タチの悪い素人みたいなフリをし、内輪ウケを勘違いする素人の集団でしかないわけですよ。というか、「芸能人である」という自覚が十二分にある分、普通の素人の何倍もタチが悪いと言える。ペナルティに「おばけの救急車観たーい」と何の前触れもなく振る奴のタチの悪さがどれほどのもんか。

 それを、ちゃんと「面白いもの」として操作したり、翻訳したりするのが、モーニング娘以外の人の仕事なわけでしょ? 友近だって、ケンドーコバヤシだって、バッファロー五郎・木村だって、麒麟・川島だって、次長課長・河本だって、片岡飛鳥だって、ナインティナインだって、みんなそこを頑張って面白い番組を作ってくれたわけです。

 なのに。なのにですよ? 一番長く付き合ってて、一番協力しなきゃいけない番組が、それを全部放棄してるって、どういうことだよ、と。何なんだそのまぐれ当たり頼みみたいな構成はよ。何の盛り上がりもない、フツーの旅ロケ放送してどうすんの? 何の緊張感もないミニゲームの何が面白いの? 折角呼んだゲストを困らせるだけってどういうことなの? 誰か納得行く説明してくれー。

 原石を見つけても、放っておけばその内ダイヤに変わるはずと思っているような番組は滅びてしまえ。

 来週からは、本当に単なる旅番組にリニューアルするようなので、多分もう観ることはないだろうな。半年続くといいですね。何かの拍子で「ゴロッキーズ」とか復活しないもんかね…… MC 陣はみんなすっかり売れっ子になった一方、ゴロッキーズ人数半減してるけど……。