「仮面ライダーカブト」

 年を越してもホッパー兄弟は訳が分からないですな。何欲張ってんだ。何風邪引いてんだ。何希望を見出してんだ。でも……そこがお前らのイイトコロ!(満面の笑みで)

 残り 2 話ということで、分かり易くクライマックス突入。クライマックスだということで(?)「クロックアップ」「クロックオーバー」という音声を実に久々に聞けた上、大盤振る舞い。まず、ストーリーの一要素としてクロックアップが出てくること自体久々。前は、大量のワームをクロックアップで一掃していたのに、最近は何故か律儀に一匹ずつ倒して勝手に数に絶望したりしていただけに、「そうか、忘れてなかったんだね……!」という妙な感動が体を包む。大袈裟。

 そんでもって、ホントにホントに久々のクロックアップバトル!! 「落ちていく瓦礫の上で戦闘」だよ!! 欲を言えば、もっと画的に面白いモノ(雨の中で戦ったアレとか、桜吹雪の中戦ったアレとか)が欲しかったけれど、まぁ「こうしてこうしてこうして……」「と考えているのは分かっているが」という漫才のような説明の挙げ句、オチがハイパークロックアップで力押しだからな……これだけ見せてくれただけでも有り難いのかも。

 お話の方は、「日下部の意志を継ごうとする本田博太郎さんに反感を覚えるゴローちゃんとなんか裏がある肛門が二つある男、そして何か企んでる天道とそれを探る鏡、そんでもって殆どストーリーの残りカスな擬態天道」と、非常に分かり易い要素が非常に分かり易く展開。何度も書くように、今更「あの伏線回収しろよー」なんてケツの穴の小せぇことは言いません(伏線を全部回収する=名作という単純なもんでもないし)ので、分かり易いのは非常によろしいと思うんですが、だったらもうちょっとカッコイイものが観たいよなぁ……。

 天道が暗躍してても、それでもこちらに「やっぱ天道は違うわ」って思わせるような、シビれるシーンが欲しいわけさ。それなのに、無口で破壊活動するし、挙げ句弟子怪我させてるし(クロックアップなんだから避けろよ!)、う〜ん……。カッコイイのが観たいの! 僕は!!

 というわけで、締めくくりは燃え盛る展開期待。君なら出来る!