「のだめカンタービレ」

 あのジミヘン弾きに劇中ののだめよろしくフツーに感動して目が潤んでしまった僕は大馬鹿者なんでしょうか。

 なんだろう、勿論馬鹿馬鹿しくて面白! という気持ちはあったのだけど、それ以上になんか感動してしまった。音楽の力なのか、画の力なのか、はたまた演出の力なのか分からないけど、とにかく峰達があのポーズを決め、千秋がもの凄く充実した顔を指揮し、そのままコンバス回してポーズしてビシッ! と終了した瞬間、何だかぐわっと来た。鳥肌立った。オーケストラって素敵ですね、とな〜〜んにも知らない癖に言ってみたくなる気持ちになりました。はぁ〜。

 とにかく、後から思い返すとそのとき感じた感動ばかりが思い出されるのですけど、勿論そこ以外でもプリごろ太無駄に完成度の高いアニメとか、千秋のスパルタで泣き崩れる S オケ一同とか、こたつエピソードでのリアリティがありすぎる全体の堕落っぷりとか、面白場面盛り沢山。特に後者は、千秋以外の 3 人のはしゃぎ方があまりに堂に入ってるので(トイレ我慢したり、ティッシュ投げたり)、ゲラゲラ笑わかせて頂きましたよ。

 そんな風に遊んでみても、脱線はせず、しっかり大事な場面は入れて、全体としてはちゃあんと定期演奏会が構成的にも心情的にもクライマックスになるのだから好感度高いです。前述の通り、定期演奏会は素晴らしかったし、千秋に答えを与えるのだめの「 7 番」演奏も 1 話以来の完コピっぷり(相手漫画だけど)で素晴らしく、だからこそより千秋と同じ気持ちになれて定期演奏会も感動できたのかも知れないっすね。上野樹里、グッジョブ!

 元々、1 話からずっと満足度は高いのですけど、今回はもう頭抜けて満足度高かった回で御座いました。次回はシュトレーゼマンと千秋のコンチェルト(だっけ?)。最後の演奏シーンでの千秋のモノローグをあれこれ想像するだけで既に感動できそうです。 S オケとマングースの「ラプソディ・イン・ブルー」もあるし、たーのしみーさー。

 ……で、来週松本人志が出るって話はマジなのですか。何役? 「明日があるさ」みたいな出演の仕方だったら嫌だなぁ。そういう、話の流れに全然関係ない小ネタとかもうあっちこっちのドラマでお腹一杯ですんで……。