「やぐちひとり」
最近儲けちゃってる劇団ひとりに、矢口真里さんはある買い物を提案。その買い物とは、その名も「家庭用電子顕微鏡 Tiny-SEM(タイニーセム)」、お値段は 3,980,000 円という良心的価格です。研究施設で使うようなものは 1 億円はするそうなので、これはお買い得ですね!
そのタイニーセムの使い方を説明してくれるのは、永田文男さん。矢口さん曰く「退職金で電子顕微鏡を買われた人」だそうで、今は趣味でサイエンスを教えたりしている、間違ってもタイニーセムを作った人ではないそうです。そんな永田さんが、熱く電子顕微鏡の魅力(天体顕微鏡より、あらゆるものを細かく見られるが故に被写体がほぼ無限)を語ってくれますが、いまいちピンと来ていない様子のやぐちひとり。
ところが、いざ顕微鏡の映像を見始めると食いつきまくりのやぐちひとり。花粉の粒子を構成している粒子を見て「気持ち悪い!」「凄い!」と興奮し、竹炭の断面の導管の模様がどくろっぽいのを見つけては「なんとなく肉眼でもこうなってる感じしない?」「しますね!」と二人でテキトーぶっこき、つくしの胞子に飛行用のプロペラ(しかも収納化)を見て「つくしも考えてるね」と感心。それらが終わる頃には二人揃ってすっかり虜です。
最後に、「折角だから体の一部を」と提案する矢口さん。そこで劇団は鼻毛を推薦。これを喜んで受け入れた永田さんは「鼻毛は成長するスピードが遅いので人生の縮図」と分かるような分からないような例えを出して、鼻毛を催促。
そんなわけで、その場で鼻毛を抜いて永田さんに渡す劇団に、何のリアクションも無く普通に鼻毛をセットする永田さんとは対照的に、矢口さんはゲラゲラ笑いながら
「何やってるんですかテレビで!」
あんたも抜きゃあ良かったのに(おい)。
しかし、いざ鼻毛を観察し始めるとやっぱり夢中なやぐちひとり。徐々に先端に向かってカメラが移動している間、「先っぽ『シュッ』ってなってると思う? それともぶつ切りになってると思う?」と真剣に討論。そして、いざカメラが先端に到着し、そこに回りのキューティクルを巻き込んで切断された鼻毛の先端(倍率500 倍ほど)が映ると、劇団
「切った奴だぁ〜!」
すっかり染まってますね。
その他、鼻毛に目に見えない汚物が付いていることを発見し、「鼻毛はちゃんと仕事をしている」と実感したりしつつ、すっかり顕微鏡の面白さに染まった劇団に、改めて購入を勧める矢口さんでしたが、劇団の答えは
「また来て下さい」
あい、とぅいまてーん!!( (C) ですよ。)
しょうがないので、別の角度から攻めてみる矢口さん。
「これで女の子口説いて下さい」
「口説いてくれ」って言ってるよ!!(おい)その提案を受けて、「鼻毛をアップにしていったら I LOVE YOU と書いてある」という仕掛けを考える劇団でしたが、現実的には無理っぽいと知ってちょいションボリ。
そんなわけで、番組は終了。「こういう番組始めてで……」と恐縮する永田さんに、劇団は
「僕達も始めてです。鼻毛見る番組」
驚くべきはそれだけで 30 分やっちゃったという事実であります。自由だなぁ……。