「ウルトラマンメビウス」

 あー分かった。何で僕がいまいち「メビウス」にハマれないのか、その決定的な理由。僕、あのアイハラ隊員役の人が猛烈に苦手だ。顔、声、姿勢という人間的なものから、表情、発声、滑舌などの演技面に至るまで全て。

 というか、あの人の感情の込め方がなんか癪に障るというか、いちいち的を外してるような印象を受けるのですよね。だからあの人が悩み事言う度に、なんかイライラしてしまう。しかもこの番組には物語を引っ張る存在が皆無なので、それで無性に腹立たしい気分になってくるというからくり。あースッキリしたー。

 そんなわけで、「ウルトラの母の奇跡でツルギが甦ってウルトラマンヒカリになりましたよー」というような回。なら単純にそういう話にすればいいのに、間にアイハラとメビウスすぐ解決する問答を挟む、その作劇方法も合わないんだなきっと。

 ただ、唯一「戦闘機のマニューバーモード」の描写だけは合う合わない以前に絶対間違ってると言える。だって、戦闘機が直角に動くんですよ? 何だそれ。真・ゲッターかよ(分かり難い)。戦闘機アクションの醍醐味一切無いし、その動きのスピードも大して速くないから迫力もゼロ。

 前も書いたけれど「マックス」では出来てたんだから技術的に不可能ではない筈で、何故そんな演出を採択したのか、全く以て理解に苦しむ。そんなのの癖に、問答だけはダラダラ描写するからまたカチンと来るのだ。折角出てきたウィンダムはあっという間に負けるし。

 先週の続いてのウルトラマンのダブルバック転・ダブル光線は良かったですけど、そこ以外はどうにもこうにも納得行かないことだらけであります。来週はコメディタッチでちょっと面白そうなんでちょっと期待。