「仮面ライダーカブト」

 あぁ……やっぱりなぁ……公式サイトで制作側が酔っ払ってるときは、大抵こうなんだよなー……。

 これは僕の嗜好の問題もあると思いますけど、ゴンがひよりと一緒にウロウロしてウジウジするパートって、ごっそり不必要だと思うんですよね。風間に「お前はもう良い」と言われてショックを受けて逃げた先で影山に捕まる、で充分成り立つ話な気がするんですよね。多少の演出はあったとしても。その後は、正直どーでもいい話の連続で、完全に便利キャラ化した「器が大きすぎる男」天道が不憫にさえ思えました。クロックアップで駆けつける様は格好良かったけど。

 ゴンと風間の絆を描きたい、という意図は分かりますけど、だからと言って「こんなに哀しい過去を背負ってます」「こんなに風間を必要としています」というアピールは正直鬱陶しいだけなんです。ゴンが居ないのに「ゴン、それ取ってくれ」と言ってしまう風間、とかひよりと手を繋いで風間を思い出すゴンとかそういう 1 カットさえあれば充分。そこに、「器が大きすぎる男」(←気に入った)天道が台詞を決めて後押しスパイスガツーンと加えてくれれば、それで「カブト」は満点叩き出せるんですよ。あー勿体ない。

 そんな感じで、ドラマパートには不満タラタラですが、アクション部はカッコイイ! の一言。上に書いたクロックアップで駆けつけるカブトもまぁカッコ良かったですけど、カブト vs ドレイクは、過去ガンタイプライダー戦では冗談抜きでトップクラスのカッコ良さでした。

 構成も緻密で、ドレイクの近接攻撃はしっかり全部あっさり捌かれてるんだよな。こんな状況でもしっかりそこは守ってるとこが偉い。そこで、一瞬の隙を見つけて速射連発するドレイク! 隙を突かれて至近距離で全弾被弾するカブト!! しかしクロックアップで圧倒するカブト!!! ところがクロックオーバーする瞬間を狙って横滑り連射!!!!! 全弾喰らうカブト!!!!! ギャアアアアアアッッッ!!!!!!(?)

 またさぁ、これだけやられてもカブトは呻き声一つ上げないとこがまた素晴らしい。対して、ドレイクは声も動きも必死なの。もう最高だ。直前の「ボウケンジャー」でのイエロー vs ブラックと合わせても、アクションに関しては血圧上がりまくりでありました。

 それだけに、ドラマのまどろっこしさは勿体ない。ようやく加賀美が陽性キャラに戻っても、それを活かせなければ意味は無いわけで。う〜ん……またこれで数週引っ張られたりすんのかなぁ……嫌だなぁ……。

 それにしても、影山はもう戻れないとこまで来てる気がすんですけど、ホントにこのままザビー固定? それも嫌だなぁ……。