「ギャルサー」

 ヤツボシテントウの呪いでうんぬんかんぬん……という話。現実の害虫テントウムシは二十八星でしたっけか。草とか喰うんだよね。

 それはともかく、ジェロニモがお巡りに語る怪談に沿って次々起こる怪事件、そして閉じこめられるギャル 8 人……という展開は、ベタで馬鹿馬鹿しいながら結構引っ張れるだけの面白さがありました。特に、大袈裟に怖がりまくる佐藤隆太と(当然古田新太さんも)、マジな顔していがみ合うギャルの対比は、それだけで良かったです。

 それだけに、詰めの部分で全員改心早すぎとか、またしても落とし穴オチとか、そういう詰めの甘さは勿体なかったなー。大体、落とし穴に落ちてるのに最後までシンノスケが気付かないというのがおかしい。序盤であれだけ落とし穴に注視していた人間が。

 笑いの部分では、ジェロニモのお遊びと佐藤のオーバーアクトで特に文句もないので(個人的には「お巡り、便所はいいのか?」と繰り返しと、「貼ろうよ。せめてそれぐらいの努力はしようよ」が好き)、こういう部分までしっくり来てくれれば、満足度はグンと上がるんだけどなぁ。

 「カウボーイが出てくるドラマにそんなしっかりしたもの求めても……」という気もしますが、だからこそしっかりしてくれれば近年稀に見る「正統派コメディ」として成立するんじゃないかなーという気もするんですが。期待しすぎでしょうか。

 来週は佐藤メインの話っぽい。更に戸田恵梨香さんも悩みの回ということで、コメディ色薄まりそうで心配……。ま、ジェロニモは相変わらずだったから心配要らないか。