「虎の門」

 いとうせいこうナイト「話術王決定戦」。

 千原ジュニアアンタッチャブル・山崎、品川庄司・品川、ほっしゃん。が、自分の持つ面白いエピソードを、「 10 秒強で語る」「秒数を増やして語る」(秒数はMEGUMIによるくじ引きで決定)「設定を付けて語る」という 3 パターンで同じ話を語ってトーナメント形式で戦う企画。

 とにかく極悪だったのが「設定を付けて語る」。設定は天の声が指示してくれるのですが、例えば千原靖史が出てくる話(ジュニア)だとかゴキブリが出てくる話(ほっしゃん。)だとかでの「靖史目線で」「ゴキブリ目線で」とかなのに、急に何を思ったか

「話してる最中にケータイの電波が悪くなった感じで」

とか

田原俊彦がコンサートのMCで言ってる感じで

とか

「喋ってたらお腹が痛くなってきた感じで

とか出てきて、その辺の四苦八苦具合がまた面白かったです。それでも、きっちり時間内に収めて、且つ面白いから凄かったんですけど(山崎以外)。特に決勝にて、「田原俊彦」を与えられたジュニアは、モノマネ自体は酷すぎるものの、シチュエーション自体はしっかり成立(話が要領を得なかったり、オチまで行かなかったり)していて圧巻でした。

 そんな中、一回戦で「スタジオ間違えて入っちゃった」というしょーもないエピソードを披露した山崎に与えられた設定は「うとうとしながら見ていた大道具さん目線で」。そこで、山崎が選んだ行動は、うとうとしたまんま話始めて、困った顔になって最終的に 7 秒間寝続けるという力業。

 これにキレたのがくりぃむしちゅー・上田。他の芸人が素晴らしい話術をする度に「山崎を殴りたい」「山崎さえ居なければ」と言い続け、優勝が決まって(ほっしゃん。)エンディングに入ったとき、「もう我慢できません」とホントに山崎を殴ったのでした。

 そしてそのまま、その光景をにこやかに見守るほっしゃんという画で終了。結局、最終的に勝ったのは山崎のようでした。